シュリンクフレーション(ステルス値上げ)

シュリンクフレーション(shrinkflation)とは、商品やサービスの販売価格を据え置いたままサイズや内容量を減らして、実質的な値上げをすること、もしくはその現象のこと。日用品や食品、慣習価格の商品、サービス業などを中心に見られる。

原材料費や人件費などの生産コスト高騰に加え、消費税増税や消費低迷もあり、コスト上昇分の価格への転嫁抑止と利益確保が商品の内容量減少につながっている。

消費者としては価格が変わらないため内容量の変動による実質的な値上げに気がつきにくいが、企業としても消費低迷による経済悪化を防止するためにコスト増加分を何らかの形で相殺せざるを得ず、苦肉の策の一つである。揶揄された表現として「ステルス値上げ」と呼ばれることもあるが、コスト上昇への対応として本質的には非難される理由はない。

英語の「shrink(縮む、縮小する、シュリンク)」と「inflation(インフレーション、通貨膨張)」を掛け合わせて生まれた造語である。