エスクロー

エスクロー(escrow)とは、商取引の際に信頼のおける第三者の金融機関などを介して取引の安全性を保証する仲介サービスのこと。

エスクロー事業者は売り手と買い手の間に入り、買い手から代金を預かり、売り手から買い手への商品発送が完了したことを確認すると、対価を売り手に支払うという方式である。

エスクロー事業者は、買い手から代金を預かる際に手数料を受け取ることで、利益を得る。

バラフライ・エフェクト(バタフライ効果)

バラフライ・エフェクト(butterfly effect, バタフライ効果)とは、ほんの些細な事がさまざまな要因を引き起こした後、非常に大きな事象の引き金に繋がることがあるという考え方のこと。

初期のわずかな差が将来に大きな差を生むというもので、どんなに初期の差が小さくてもさまざまな要因によって変化は進み、どのような結果や未来が訪れるかは誰にも判らないことを意味する。そこから、ほんの些細なことも、ときに歴史を動かすことがあるかも知れない、という意味につながる。カオス理論における予測困難性を表す表現の一つである。

気象学者エドワード・ローレンツ氏(Edward Norton Lorenz)が1972年にアメリカ科学振興協会で行った講演で、この概念を発表した。バラフライ・エフェクトの名称の由来は、このときの講演の題名『ブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスでトルネードを引き起こすか』から来ている。ここでの趣旨は、「蝶の羽ばたきはトルネードを引き起こす可能性はあるが、そのような事象は計測精度を上げても予測はできない。年間のトルネードの発生数には影響せず、大局の動向をどう捉えるかの方が重要である」というものであった。

2004年に公開された映画『バタフライ・エフェクト』のヒットも、この考え方の普及につながった。

類似する表現として、日本のことわざ「風が吹けば桶屋が儲かる」がある。

続きを見る »

単純接触効果(ザイアンスの法則)

単純接触効果とは、何度も繰り返し接触することで警戒心が薄れ、好感度や評価が高まる効果のこと。1968年にアメリカの心理学者ロバート・ザイアンス(Robert Zajonc)が発表し、「ザイアンスの法則(ザイオンスの法則, Zajonc effect)」「ザイオンス効果」とも呼ばれる。

「特定の刺激に繰り返しさらされることで、その刺激に対する態度に変化が生じる」というもので、何度も見たり聞いたりすると、初めのうちは興味がなくても親しみを感じるようになり、徐々に良い感情を持つようになってくるという効果。

接触した初期は情報処理に労力を要するが、刺激に慣れてくると情報処理は円滑になり、接触頻度が増えるたびに肯定的に認識するようになるからとされる。

人やモノ、商品やブランド、広告やCM、味や香りなど、さまざまなものに対して起こる。

ITP (Intelligent Tracking Prevention)

ITP(Intelligent Tracking Prevention)とは、Apple社のブラウザーSafariの2017年9月のバージョン11.0から搭載されたセキュリティ機能の一つ。SafariでWebサイトを閲覧する際のプライバシー保護を目的とし、複数のドメインを横断して情報収集し追跡するクロスサイトトラッキングを制限する機能のこと。Safariでの設定項目は「サイト越えトラッキングを防ぐ」。

クロスサイトトラッキングが可能と分類されたドメインのCookie(クッキー)は、サイトにアクセスするとSafariのITP機能によって分割されサードパーティCookieとして利用できなくなる仕様だったが、2020年3月からはサードパーティCookieは全面的にブロックされるようになった。ファーストパーティCookieにも制約がある。

ITPにより、Safariにリターゲティング広告が配信されなくなったり、アクセス解析や広告効果測定、A/BテストWeb接客ツールなど、さまざまな領域に支障が生じたりする。

フォトプロップス

フォトプロップスとは、写真撮影の際に被写体を演出するために使用される小道具のこと。結婚式やイベントなどで準備されることが多く、主催者側がフォトジェニックさを意図的に演出し、またやや過剰に盛り上げることを目的としている。

吹き出しやメガネ、口ひげなどが小さな棒に付けられ、写真撮影の際に被写体が手に持って一緒に写ることで、写真をより楽しく演出できる。

観光スポットや施設などで準備されるようになった、InstagramやFacebookなどSNSのUIを模したフレームパネル、ハッシュタグのボードなども、フォトプロップスの一種と言える。

グローサラント

グローサラント(grocerant)とは、食品スーパーが食料品や日用品を販売するだけでなく、店内のイートインスペースで購入したデリや惣菜を飲食できたり、レストランのような食事提供などをする形態やサービスのこと。

食料品店を意味するグローサリー(grocery)とレストラン(restaurant)を合わせた造語。

スーパーが仕入れた食材を共通化することで、価格や鮮度で差別化を図れる。スーパーで人気のデリや惣菜を活かした店内レストランを設けたり、地元で人気のレストランを店内に誘致したり、著名なシェフを招聘してデリを開発し販売やレストラン内で提供したりなど、いくつかの戦略が見られる。

日本でも、2017年頃から大手スーパー各社などが、店内の飲食スペース拡充などの展開を始めている。

プロコン (Pros/Cons)

プロコン (Pros/Cons, Pros & Cons) とは、良い点(Pros)と悪い点(Cons)、長所と短所、賛否、損得、ポジティブ要素とネガティブ要素のこと。

もしくは事象の現状把握や改善、取捨選択をする際に、良い面と悪い面を列挙してより適切な選択をするために行う分析手法のこと。状況や要素の整理だけでなく、複数事象の比較や検討、相互理解や当事者意識、合意形成などに役立つ。

「Pro」と「Con」はともに語源はラテン語で、「Pro」には「賛成の、肯定の」の意味が、「Con」には「反対の、否定の」の意味があり、英語にもそれぞれで始まる言葉がある。

一丁目一番地

一丁目一番地とは、もともとは政治用語で「最優先課題」のこと。そこから、優先すべき事項の中でも最重要な事象のことを例えて表現される。ただ最重要であることを示すだけでなく、「(まだそう思われていないかもしれないが)周知の事実としてあるいは当然の認識として最重要である」ということを必要以上に強調するニュアンスを含むことがある。

特定の地名が由来となったわけではないが、住所の「一丁目一番地」は一等地である場合が多く、その重要さや原点を例える表現として用いられる。主に政治家や年配の経営者、中高年男性などが用いる。

続きを見る »

時価総額

時価総額とは、企業価値を評価する指標の一つで、企業の株価に発行済株式数を掛けたものである。業績だけではなく市場の期待値を反映した尺度の一つで、一般には企業の利益や資産が大きいほど時価総額も高くなる。

ゼロサム(ゼロ和)

ゼロサム(zero-sum)とは、複数人が影響し合う関係の中で、一方の利益が他方の損失になって全体としてはプラスマイナスゼロになること。「ゼロ和(零和)」。ある人の利益が増せば、その分だけ他の人の損失は増える状態になる。このようなシステムをゲーム理論で「ゼロサムゲーム」という。

株式取引や債券取引、外国為替取引といった市場取引や競馬などの賭け事は、主催者側の取り分を除けば関与者全員の損益の総和はゼロになり、ゼロサムゲームであると言える。

続きを見る »