DAU/MAU比率(アクティブ率)

DAU/MAU比率とは、主にWebサービスやアプリなどにおいて日常的にどれぐらいの頻度で利用されているかというアクティブさ、粘着性(スティッキネス)を測る指標のこと。

ユーザーの粘着性(スティッキネス)エンゲージメントを表す重要な指標の一つである。WebサービスやアプリなどのKPI「アクティブ率」の定義や算出方法はさまざまであるが(他の代表的なものにアプリのダウンロード数を元にした「MAU/DL」がある)、この「DAU/MAU比率」がアクティブ率として扱われる場合がある。

「DAU/MAU率」、あるいは単純に「DAU率」などと呼ばれる場合がある。

計算式

DAU/MAU比率は、DAU(デイリーアクティブユーザー数)MAU(月間アクティブユーザー数)で割った比率で計算される。

DAU/MAU比率 (%) = DAU / MAU

基準や目安

アプリにもよるが、日常的な利用を見込んだアプリのDAU/MAU比率は10%~20%が標準的とされる。一般的には20%を越えると優秀な状態、40%~50%を越えるのは非常に限られたアプリである。

日常的な利用を想定していないアプリでは、DAU/MAU比率は必ずしもユーザーのスティッキネスを適切に評価しない場合がある。

DAU(デイリーアクティブユーザー数)

DAUとは、Daily Active Usersの略で、主にWebサービスやアプリなどで1日間にサービスを利用したユーザー数を表す指標のこと。1日あたりのアクティブユーザー数(デイリーアクティブユーザー数)。読みは「ディーエーユー」。

DAUは、サービスの利用規模や利用実態を表す指標の一つとしてよく用いられる。1日に何度も頻繁に利用するサービスであれば現在のユーザー状況を把握でき、月間アクティブユーザー数「MAU」よりも重要な指標として扱われることがある。毎日は利用しないが、1週間に数回利用するようなサービスでは週間アクティブユーザー数「WAU」が用いられる。

一定期間の平均で集計する場合がある。また、新規会員登録しただけで積極的な利用をしていないユーザーなども含まれるため、そのようなノイズを除外するといった判断も必要である。

DAUは、ユーザー登録やログインをして利用するサービスで用いられる指標である。そのため、基本的にはデバイスや端末が異なっても重複してカウントしないことが求められる。一般的なWebサイトのようにログインせずに利用するサービスでは、ユニークユーザー数やユニークブラウザー数の指標を用いる。

セールス・ターゲット

セールス・ターゲットとは、ブランド戦略における顧客層の一つで、売上規模を獲得するための拡販先となる顧客層のこと。

ブランドに対する強い共感があるわけではないが、ブランドもしくはブランド・ターゲットへの憧れだったり、商品の機能性や価格などさまざまな要素に魅力を感じ、商品やサービスを購入する顧客層である。

一方でブランド・ターゲットとは、ブランドの思想や世界観の深いところで共感して、企業と共にブランドをつくっていく象徴的な顧客層のことである。

ブランド・ターゲットはその象徴性を維持するためにリーチの広い施策に適用し、セールス・ターゲットは対面で個別に対応できる現場の施策に適用するといった使い分けが考えられる。

ブランド・ターゲット

ブランド・ターゲットとは、ブランド戦略における顧客層の一つで、ブランドの思想や世界観の深いところで共感して、企業と共にブランドをつくっていく象徴的な顧客層のこと。そのブランドの顧客層として想起される、シンボリックで理想的な顧客層のこと。

そのブランドにとってポジティブな印象を与えてくれるブランドキャラクター的な存在であり、顧客の体験価値やブランド戦略を設計する際の基準となる顧客層である。

一方でセールス・ターゲットとは、ブランドに対する強い共感があるわけではないが、ブランドやブランド・ターゲットへの憧れ、商品の機能性や価格などさまざまな要素に魅力を感じ、商品やサービスを購入してくれる顧客層のことである。

ブランド・ターゲットはその象徴性を維持するためにリーチの広い施策に適用し、セールス・ターゲットは対面で個別に対応できる現場の施策に適用するといった使い分けが考えられる。

コタツ記事

コタツ記事とは、実体験もなく取材や調査もしないまま、インターネットやテレビといったメディア上で流通している情報のみを収集、再構成して書く記事のこと。「コタツに入ったままで誰でもお手軽に書ける凡庸で薄い内容の記事」といったニュアンスの揶揄された表現。

購入していない商品情報と感想をまとめた記事、行ってもいない飲食店や観光地の情報をまとめた記事、テレビ番組の芸能人の発言を引用してまとめた記事など、さまざまなものがある。

コタツ記事は収集した情報をコピペ(コピー&ペースト)して構成されるため、独自性のあるテーマの切り口や筆者の視点といったものが欠如し、当たり障りのない内容に終始する。著者が該当テーマに関する知識等を持たないため記事として差別化要因が存在せず、Webメディアなどにおいては長期的視点での効果は薄い。またフェイクニュースを生む原因にもなる。

近年では、WebメディアのSEOの領域にて、検索エンジン経由の流入増加を狙ったコンテンツマーケティングの一環として行われていることがある。キュレーションメディアや「まとめサイト」において顕著だが、ブログや企業によるオウンドメディアでも散見される。

バーンレート(資金燃焼率)

バーンレート(Burn Rate)とは、企業が1か月にどれだけコストを費やしているか、キャッシュアウトしているかを示す指標のこと。「資金燃焼率」ともいう。ベンチャーやスタートアップ界隈でよく用いられ、月次で把握するマイナスのキャッシュフローである。

設立して間もないベンチャー企業やスタートアップは売上よりもコストの方が大きく、企業の資金が底をつくまでの猶予期間「ランウェイ」を計算するために用いられる。

「レート」という言葉を用いるが、%ではなく金額で扱う。

バーンレートの計算式

バーンレートの算出方法は、単純にグロスバーンレート(Gross Burn Rate, GBR)で総コストだけを見る場合もあるが、一般的にはネットバーンレート(Net Burn Rate, NBR)でコストから売上を引いたもので算出する。

ネットバーンレート = グロスバーンレート(=総コスト) – 売上

ワンショット消費

ワンショット消費とは、ファッションアイテムなどを購入後、着用してInstagramをはじめとしたソーシャルメディアに投稿し、その後にメルカリなどのフリマアプリやインターネットで販売するという一連の消費行動のこと。あるいは、Instagramなどへの投稿後にフリマアプリで販売する前提で、商品を購入すること。

ファッションのカテゴリーで多く見られ、「ワンショットファッション」とも称される。

「SNS映え」「インスタ映え」を目的に購入される「フォトジェニック消費」の一種だが、一度ソーシャルメディアに投稿した服はその後に着用されず、中古市場へ販売される。

フリマアプリで販売する前提で購入するため、「買値」と「売値」の差額が実質的な購入金額となり、より気軽に高額で見栄えのするファッションアイテムを購入する傾向がある。高額のファッションアイテムを安価で購入、着用でき、「試着」や「レンタル」の感覚に近い。

流行でよく見かけるファッションよりも、個性的なファッションが好まれるという特徴がある。

マイクロコンバージョン

マイクロコンバージョン(micro conversion)とは、Webサイトなどの成果であるコンバージョンに至る課程において発生する、重要なアクションのこと。「中間コンバージョン」とも呼ばれる。Webサイトやアプリの文脈で主に使用される。

例えば、ECサイトにおけるコンバージョンの一つが「購入」だった場合、購入に至るまでのプロセスにある「会員登録」「カート投入」「商品詳細ページ到達」などがマイクロコンバージョンに該当することが多い。どれをマイクロコンバージョンとするかには定義はなく、自社にとって顧客層の重要なアクションとは何かを念頭に置いて決定していく。

コンバージョンの件数が多くなく、コンバージョン率が極端に低かったり、コンバージョンの分析の際に支障があったりする場合に、中間の重要アクションであるマイクロコンバージョンを用いて分析を補足するといった用途がある。

チャーンレート(解約率)

チャーンレート(Churn Rate)とは、顧客に対する解約で算出される解約率のこと。顧客離反率。

携帯電話やSaaSサービスといった継続利用を前提としたサブスクリプションのビジネスにおいて、より良い条件を求めて解約し他社に乗り換えるユーザー顧客「チャーン」の割合を示す指標である。「顧客維持率 (CRR)」とともに、どれだけ顧客を維持できているかの把握に用いられる。

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チャーン(解約)

チャーン(churn)とは、継続利用を前提としたサービスにおいて、より良い条件を求めて解約し他社に乗り換えるユーザー顧客のこと。あるいはそのような移り気なユーザーによる解約のこと。顧客離反。携帯電話やWebサービス、SaaSビジネスなど、競争が激しい業界において多く見られる。

有料のプランから無料プランにダウングレードする場合も、チャーンに分類される。

顧客数に対する解約数で算出される指標「解約率(チャーンレート)」のことを、「チャーン」と呼ぶ場合もある。