スマート衣料

スマート衣料とは、電気を通す繊維素材などを用いて、心拍数や体温、消費カロリー、姿勢、位置などの測定センサー機能を備えた衣料のこと。スマートウェア、スマートクロージングとも呼ばれる。

スマート衣料は、スポーツの分野や従業員の健康管理の分野だけでなく、医療や介護の分野での実用化が期待されている。

ショールーミング

ショールーミング(showrooming)とは、消費者が実際の店舗に訪問して商品をチェックをするも購入せずに、その後にウェブのECで購入するという一連の購買行動のこと。実店舗よりも価格の安いECで購入されることが多い。

実際の店舗がショールームのように利用されるため、店舗側は「ショールーム化」している状態となる。商品の価格やレビューの比較が容易な家電製品において顕著である。

この店頭で実商品を見てからウェブで買うショールーミングに対し、ウェブで調べてから店頭で購入することを「ウェブルーミング」と言い、いずれも現在の小売業への売上への影響は大きいとされている。

ウェブルーミング

ウェブルーミング(webrooming)とは、消費者が事前に商品の情報をウェブで検索して価格やレビューを調べた後に、実際の店舗に訪問して商品を最終確認し、店頭で購入するという一連の購買行動のこと。

このウェブで調べて店頭で購入するウェブルーミングに対して、店頭で実商品を見てからウェブで買うことを「ショールーミング」と言い、いずれも現在の小売業への売上への影響は大きいとされている。

以前はショールーミングの小売業への売上減少の影響は大きいとされていたが、2013年頃からウェブルーミングのプラスの貢献の方が大きいとする調査もあり、購買行動に変化が起きている。

GDPR

GDPR(EU一般データ保護規則:General Data Protection Regulation)とは、2018年5月からEUで施行された新しい個人情報保護の法律のこと。

個人に自身の個人データをコントロールする権利を保障する一方で、個人データを保有して「処理」「移転」する者に対しては厳格な規則を課している。たとえ欧州経済領域(EEA)に拠点がなくとも、ビジネスのグローバル化やインターネットの普及によって日本からEEA域内へサービスを提供していれば日本企業にも適用される。

ドアウェイページ

ドアウェイページ(doorway page)とは、訪問してきたユーザーを特定のページに誘導するためだけに作成されたページのこと。独自のコンテンツを含まず、特定のページヘのリンクとコピーコンテンツのみで構成される。「誘導ページ」。

特定のキーワードで無為に検索流入を得ようというSEO目的で作成されるケースがある。このようなページはユーザーにとって有用性の低いページであり、検索エンジンの利便性を損ねていることから、Googleはガイドライン違反としている。

ラストストロー現象

ラストストロー現象とは、「もう少しがんばれる」などとギリギリまで耐えていたものの、些細なことが発端で急に我慢に耐えられなくなり、精神的な落ち着きを失ったり感情の暴発を招いたりしてしまうこと。ラストストロー症候群。

我慢強いラクダが、背中に積まれていく藁(straw)にずっと耐えていても、限界の負担を超えると藁一本載せただけでも崩れ落ちてしまう、という英語のことわざに由来する(The last straw breaks the camel’s back.)。小さな危険はやがて大きくなり、どこかに一線を画さなくてはならないという意味。

我慢の限界を超える「最後のとどめ」や「きっかけ」が、ラストストロー(the last straw)である。

Vlog(ブイログ)

Vlog(ブイログ、Vログ)とは、文章の代わりに映像や動画を用いて公開されるブログのこと。動画版ブログ。「video blog」から生まれた言葉で、小文字表記の「vlog」も一般的である。YouTubeやInstagram、TikTokなどをプラットフォームに利用する人が多い。読みは日本では「ブイログ」がほとんどである(英語の発音は「vlɒɡ」あるいは「viːlɒɡ」)。

ブログの概念が登場した2000年代初頭の数年後には「Vlog」は登場しているが、当時は大きな潮流にはならなかった。その後、2010年以降のスマートフォンとブロードバンド回線の普及、およびYouTuber(ユーチューバー)の流行に伴い、再び海外でこの言葉が用いられるようになった。日本では2018年頃から注目を集めている。

日記のようにその日の出来事を動画にまとめたものや、日常の一部を切り取り毎日の習慣としてまとめた「ルーティン」、自分の部屋を紹介する「ルームツアー」といった動画が人気である。

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シュリンクフレーション(ステルス値上げ)

シュリンクフレーション(shrinkflation)とは、商品やサービスの販売価格を据え置いたままサイズや内容量を減らして、実質的な値上げをすること、もしくはその現象のこと。日用品や食品、慣習価格の商品、サービス業などを中心に見られる。

原材料費や人件費などの生産コスト高騰に加え、消費税増税や消費低迷もあり、コスト上昇分の価格への転嫁抑止と利益確保が商品の内容量減少につながっている。

消費者としては価格が変わらないため内容量の変動による実質的な値上げに気がつきにくいが、企業としても消費低迷による経済悪化を防止するためにコスト増加分を何らかの形で相殺せざるを得ず、苦肉の策の一つである。揶揄された表現として「ステルス値上げ」と呼ばれることもあるが、コスト上昇への対応として本質的には非難される理由はない。

英語の「shrink(縮む、縮小する、シュリンク)」と「inflation(インフレーション、通貨膨張)」を掛け合わせて生まれた造語である。

プロフィットセンター

プロフィットセンター(profit center)とは、企業の部門の中で、収益とコスト(費用)が集計される部門のこと。つまり企業において「利益を生む」部門のこと。

プロフィットセンターは、収益からコストを差し引いた「利益」に責任を持ち、いかに収益を最大化させながらコストを抑えるかが大切になる。営業部門や製造部門など、企業の中で事業活動を行い収益を大きく上げる部門がプロフィットセンターに該当する。

プロフィットセンターに対して、業務にかけたコストだけが集計されて収益は集計されない部門のことをコストセンターという。

コストセンター

コストセンター(cost center)とは、企業の部門の中で、業務にかけたコストだけが集計されて収益は集計されない部門のこと。「原価中心点」とも表現される会計用語である。

経理や総務、人事といったバックオフィス業務やコールセンター(コンタクトセンター)などの間接部門が、コストセンターの例として挙げられる。

コストセンターはコストに対してのみ責任を持つことになり、その部門はコストダウンが基本的な目標として経営されてしまう弊害がある。