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サイゼリヤのオリーブオイルと粉チーズ「グランモラビア」などテーブル調味料の話

サイゼリヤのテーブル調味料(オリーブオイルと粉チーズ「グランモラビア」)

こんにちは、マキタニです。「サイゼリヤ アドボケーツ」「サイゼリヤ愛好家」を自称しているので、今回はサイゼリヤの楽しみ方の一つ、テーブル調味料を紹介していきます。

その中でも特にオリーブオイルと粉チーズ「グランモラビア」について、あまり知られていない魅力や楽しみ方を伝えてみます。

この記事を公開した2022年の時点では粉チーズ「グランモラビア」は無料で利用できるテーブル調味料でした。2023年7月から「グランモラビア」は有料の100円での提供に変更になっています。

目次

1884年創業のイタリア老舗メーカーMira社のオリーブオイル

Mira社のオリーブオイル
サイゼリヤで使用されているMira社のオリーブオイル

サイゼリヤが使用しているオリーブオイルは、イタリアのMira社から直輸入しているエクストラバージンオイルです。Mira社はイタリア南部ナポリのソレント半島にあり、1884年の創業、伝統的な製法を守っている老舗メーカーです。イタリアのオリーブオイル評定委員資格を持っている企業です。

Mira社のオリーブオイルは収穫から圧搾、ブレンド、瓶詰めまで、すべての行程を現地で行っています。オリーブオイルはいま世界的にも低品質のものが流通してしまっていて、例えば生産はイタリアでも瓶詰めは他国で行うケースがあります。Mira社のものは出自やプロセスがはっきりしているオリーブオイルです。

日本でもMira社のオリーブオイルを比較的容易に購入できます。カルディが取り扱っている「ラニエリ (Ranieri)」ブランドのエキストラバージンオリーブオイルは、Mira社による商品です。「ラニエリ」はMira社の創業家であるラニエリ家に由来します。

Mira社のものはエクストラバージンオイルの基準「酸度0.8%以下」を大きく下回り、特に優れた品質

オリーブオイルは品質のグレードが定められています。世界基準である国際オリーブオイル協会(IOC)の基準では、9つに分けられたグレードのうち「酸度が0.8%以下」のものが最高品質の「エクストラバージンオイル」と定義されています。その中で、Mira社のオリーブオイルの酸度は0.25〜0.35%と非常に小さい数字です。最高品質のエクストラバージンオイルの中でも特に優れた品質と言えます。

余談です。実は日本は国際オリーブオイル協会(IOC)に加盟していません。代わりに日本でのオリーブオイルの品質はJAS(日本農林規格)の基準で定められており、「オリーブ油の酸価は2%以下」としています。そのため世界基準ではエクストラバージンオイルと認められない品質のものが日本ではエクストラバージンオイルを名乗って流通しています。参考まで。

またサイゼリヤは非常にフレッシュな状態でオリーブオイルを使用しています。サイゼリヤのWebサイトの記述を引用してみます。

サイゼリヤでは、お客様に店舗で利用いただいている500ml瓶の他に、ソースなどに使うためにも25L缶でも輸入しており、その総量は年間約500t以上。日本のイタリアからのオリーブオイルの輸入量の約5%にもあたる量をサイゼリヤ1社で輸入していることになります。

こんなたくさんの輸入量だから、サイゼリヤのオリーブオイルは超新鮮。毎週Mira社にオーダーして、必要分だけボトリング。週に1回コンテナ単位でイタリアから日本へ。日本へ到着したオイルは、約2週間で使いきり。それほど規模が大きくない日本のオリーブオイル市場において、最も回転が速いオリーブオイル、と言ってもよいかもしれません。

サイゼリヤ直輸入 イタリアMira社のオリーブオイル|サイゼリヤ

サイゼリヤのWebサイトはあまり更新されておらず、この記述も古い内容と思われるため現在と状況が異なっている可能性があります。特に「輸入総量は年間約500t」「日本のイタリアからのオリーブオイル輸入量の約5%」「週に1回コンテナ単位でイタリアから日本へ」などは変化していると思われます。でもそれを差し引いても「相当量の高品質エクストラバージンオイルを相当な速さで消費している」、つまり鮮度が非常に高いことは容易に想像できます。

  • 1884年創業のイタリア老舗Mira社の製造、瓶詰め
  • 国際オリーブオイル協会(IOC)のエクストラバージンオイルの基準「酸度0.8%以下」を大きく下回る「酸度0.25〜0.35%」
  • 日本のイタリアからのオリーブオイル輸入量の5%に該当、到着して2週間で使い切る鮮度の高さ
Mira社のオリーブオイルとグランモラビアチーズのボトル
Mira社のオリーブオイルにはイタリアの「真のナポリピッツァ協会」認定のマークが付いている

このサイゼリヤのオリーブオイルは、テーブル調味料として自由に利用できます。非常にフルーティーで、かつピリッとしっかりめのスパイシーな刺激があるオリーブオイルです。

柔らか青豆の温サラダ

柔らか青豆の温サラダ」にかけたり(オリーブオイルとブラックペッパー)。

青豆の温サラダと「イカの墨入りセピアソース」のスパゲッティ

スパゲッティにかけたり。

イタリアンジェラートにオリーブオイルをかけたもの

アレンジメニューとしてデザートにもかけて楽しめます。よく練った「イタリアンジェラート」にオリーブオイルたっぷりとレモンポーション2個、ブラックペッパーで素敵なデザートに大変身します。

サイゼリヤではこのMira社のオリーブオイルをテイクアウト購入できる

サイゼリヤではこのMira社のオリーブオイルをテイクアウトで購入もできます。1瓶1,200円です。世界的な不作により2022年からオリーブオイルの値段が高騰しているため、サイゼリヤでも販売価格を改定しましたが、それでもこの品質のオリーブオイルの値段としては非常に良心的です。

オリーブオイルの紹介(2024年2月のグランドメニューより)
2024年2月のグランドメニューより

ましてや店内で自由に使えるというのは相当なことです。

Mira社のオリーブオイル
自宅にサイゼリヤのオリーブオイルがある安心感たるや

ほら、ちょっと使いたくなってきましたか? 今度サイゼリヤに行ったとき、ちょっと料理にかけてみませんか?

イタリアの老舗ブラッツァーレ社のマイルドな「グランモラビアチーズ」

トッピング粉チーズ(グランモラビア)。2024年2月のグランドメニューより
トッピング粉チーズ(グランモラビア)。2024年2月のグランドメニューより

サイゼリヤの粉チーズ「グランモラビアチーズ」。2023年7月から100円で注文できます。かつてはテーブル調味料として準備され、自由に利用することができました。

Mira社のオリーブオイルとグランモラビアチーズのボトル
グランモラビアチーズ(写真右)。2023年の中頃まではテーブル調味料として自由に利用できた

とてもミルキーかつマイルドな味でクセも少なく、口どけも良いチーズです。グラナパダーノやパルミジャーノレッジャーノと並ぶ熟成チーズで、イタリアのブラッツァーレ社(Brazzale)製造によるものです。ブラッツァーレ社は1784年創業のヴェネト州の老舗乳製品会社です。

グランモラビアチーズは、サイゼリヤではパスタや前菜をはじめ多くのメニューの粉チーズとして使用されています。味わっていると感じるのですが、ややしっとり感があります。

サイゼリヤのパスタや前菜のメニューにかけられた粉チーズ「グランモラビアチーズ」
サイゼリヤではパスタや前菜など多くのメニューの粉チーズとして使用されている

サイゼリヤでは、このグランモラビアチーズをテイクアウト販売していません。しかし先日、業務スーパーにカットのタイプが販売されているのに気付きました。たまたま通りがかりに見つけました。

業務スーパーで販売されていたブラッツァーレ社のグランモラビアチーズ
業務スーパーで販売されていたブラッツァーレ社のグランモラビアチーズ(2022年5月)
業務スーパーで販売されていたブラッツァーレ社のグランモラビアチーズ
見かけた日は100グラム税込300円(2022年5月)

業務スーパーの他にも、成城石井でも取り扱っていた(取り扱っている)ことがあるようです。

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