アマトリチャーナ

「アマトリチャーナ」は、サイゼリヤで提供されたことのあるパスタ(スパゲッティ)のメニューです。いくつかのバリエーションとともに、過去に何度かグランドメニューや期間限定メニューとして登場しました。
この記事では、同じ系統のメニュー「アマトリチャーナ ロッソ」「アマトリチャーナ ビアンコ」「アマトリチャーナ ビアンカ」と合わせて紹介いたします。
概要
「アマトリチャーナ」について
「アマトリチャーナ (Amatriciana)」は、イタリアの伝統的なパスタのメニューの一つです。ラツィオ州のローマ近郊の町アマトリーチェを名前の由来とする、ローマの伝統的な料理です。「マトリチャーナ (Matriciana)」とも呼ばれます。
材料は、豚ほほ肉の塩漬け「グアンチャーレ」とトマト、ペコリーノロマーノを用い、伝統的にはタマネギを使用しません(使用する地域もあります)。パスタはブカティーニという穴あきの太めのパスタを使うことが多いです。19世紀後半に登場し、後述の「アマトリチャーナ・ビアンカ」との対比で「アマトリチャーナ・ロッソ」と呼ぶこともあります。
原型の「グリーチャ」について
「グリーチャ (Pasta alla gricia)」は、アマトリチャーナの原型のパスタです。ラツィオ州のグリシャーノ村を名前の由来とし、グアンチャーレとペコリーノロマーノ、ブラックペッパーを使用した、こちらもローマの伝統的なパスタです。アマトリチャーナよりも昔から食べられている、歴史あるパスタです。
イタリアにトマトが伝わったのは16世紀、食用として普及したのは19世紀でした。グリーチャが食べられていた当時はトマトはなく、あるいは食用としておらず、19世紀になってグリーチャにトマトを加えたバージョンが広まり、それが「アマトリチャーナ」と呼ばれて人気を博するようになりました。するとグリーチャの方を「白いアマトリチャーナ」を意味する「アマトリチャーナ・ビアンカ」と呼ぶようになったというのが歴史的な経緯です。
サイゼリヤで提供されたアマトリチャーナ
2004年前半~6月「アマトリチャーナ」
サイゼリヤで「アマトリチャーナ」が提供されたのは、2004年がおそらく最初です。2004年の前半から6月にかけて、グランドメニューの一つとして提供されました。
メニューでは「ベーコン入り、ビリッと辛いトマト味のスパゲッティです」と書かれており、おそらく唐辛子の入ったトマトソースによるスパゲッティでした。

2016年9月~10月「アマトリチャーナ ビアンコ」「アマトリチャーナ ロッソ(トマト味)」
2016年9月から10月にかけて、期間限定メニューとして「アマトリチャーナ ビアンコ」「アマトリチャーナ ロッソ(トマト味)」が提供されました。
これは、同年8月24日に発生したイタリア中部地震の復興支援として提供されたものです。サイゼリヤは以前より食材の調達などでアマトリーチェと深い関係にありましたが、地震の被害はアマトリーチェでも大きく、サイゼリヤは売上の一部を寄付するために(1食につき100円)この2つのアマトリチャーナを期間限定メニューとして提供しました。
「アマトリチャーナ ビアンコ」は、いわゆる「グリーチャ」のタイプのスパゲッティで、サイゼリヤではパルマ産のパンチェッタとペコリーノチーズが使用されました。一方「アマトリチャーナ ロッソ(トマト味)」では、パンチェッタとペコリーノチーズ、トマトソースと唐辛子が使用されました。


2017年3月~2017年9月「アマトリチャーナ ビアンカ」
2017年3月から「アマトリチャーナ ビアンカ」がグランドメニューにて提供されました。いわゆる「グリーチャ」のタイプのスパゲッティです。前年に提供された「アマトリチャーナ ビアンコ」と同じで、パルマ産のパンチェッタとペコリーノチーズが使用されたシンプルなパスタでした。

2017年9月~2018年9月「アマトリチャーナ」
2017年9月に、それまでの「アマトリチャーナ ビアンカ」にフレッシュトマトが加えられた体裁へリニューアルしました。メニュー名も「アマトリチャーナ」に変更になっています。


グランドメニューでの一連の「アマトリチャーナ」は、2018年9月に提供休止になりました。
2022年10月~11月「アマトリチャーナ」
2022年10月~11月に、期間限定メニューとして「アマトリチャーナ」が提供されました。イタリア産のグアンチャーレ、ペコリーノロマーノ、トマトソースを使用した「アマトリチャーナ・ロッソ」のタイプでの提供でした。



サイゼリヤは2021年に、コロナの影響によって業績に打撃を受けたイタリアの取引先Pavoncelli社(パヴォンチェッリ社)を支援するために、個性的なハムソーセージ類を追加で輸入しました。その際に仕入れたグアンチャーレと思われます。グアンチャーレは他にも、一部店舗限定メニュー「カルボナーラ・ロマーナ」や、サイゼリヤの当時の別業態「ミラノ食堂Mariano 高田馬場店」の一部メニューでも使用されました。
一方、イタリアでのアフリカ豚熱の発生に伴い、日本では2022年1月より農林水産省がイタリアからの豚肉製品等の一時輸入停止措置を取りました。サイゼリヤもそれ以降はイタリアからハムソーセージを輸入できなくなり、メニュー内で使用していたイタリア直輸入の「サラミ」「パンチェッタ」「プロシュート」が在庫限りで順次停止になり始めていました。
結果として、グアンチャーレを使用したこの時期の「アマトリチャーナ」は、サイゼリヤでのイタリア直輸入のハムソーセージ類を使用したものとしては最後のメニューの一つとなっています(執筆時)。

情報
| メニュー名 | アマトリチャーナ アマトリチャーナ ビアンコ アマトリチャーナ ビアンカ アマトリチャーナ ロッソ(トマト味) |
| カテゴリー | パスタ |
| メニューの種類と提供時期 | グランドメニュー 2004年前半~6月 2017年3月~2017年9月 2017年9月~2018年9月 期間限定メニュー 2016年9月~10月 2022年10月~11月 |
| 価格 | 399円→500円 |
| 食べた時期 | 2016年10月、2018年4月、2022年10月 |



