事故に関するキーワード(6件)

ゼロリスク・バイアス

ゼロリスク・バイアス(zero-risk bias)とは、特定の小さなリスクを完全に無くすことに対して高い意識を持っているが、それよりも重要な全体のリスクには注意を払わない傾向のこと。部分的なリスクを過度に評価して完全な排除を望み、それを全体のリスク低減よりも優先させようとする心 [……]

インシデント

インシデント(incident)とは、重大な事故には至らなかったが、望ましくない事件や出来事のこと。重大な事故、損失、危機になり得た状況のことである。もともとは「出来事」「事件」を意味する英語である。 どの程度の事象をインシデントとするかは目的や現場によって異なり、分野によっては [……]

リスクヘッジ(危険回避)

リスクヘッジ(risk hedge)とは、予測される危険や損失、失敗を回避する策を講じること、もしくはそのような策のこと。英語の「risk(危険、損失、リスク)」と「hedge(垣根、防御、境界、回避する)」に由来するが、英語では「risk hedge」という表現はあまり用いない [……]

傍観者効果

傍観者効果(bystander effect, bystander apathy)とは、目の前で起きた他者を救助すべき状況において、周囲に自分以外の多くの人がいることによって対処する行動が抑制される集団心理現象のこと。傍観者が多いほどその心理現象は強くなる。 傍観者効果が生じる要 [……]

ハインリッヒの法則(1:29:300の法則)

ハインリッヒの法則とは、1件の重大な事故や災害の背景には29件の軽微な事故があり、その背景には300件の軽微な危険、いわゆるヒヤリ・ハットがあるという経験則のこと。「1:29:300の法則」とも呼ばれる。 大きな事故の背景には、必ず数多くの前触れや不注意、ニアミスがあるというもの [……]

正常性バイアス(恒常性バイアス)

正常性バイアスとは、異常事態に直面していながら「自分は大丈夫だろう」「たいしたことにはならない」「きっと安全だろう」と正常の範囲内であると考えて、心の平静を保とうとする心理傾向、認知バイアスの一つ。「恒常性バイアス」「正常化の偏見」。 人間が生きていく上で必要な心の働きである一方 [……]