フルフィルメント

フルフィルメントとは、一般的にはECや通販の領域で発生する、商品が注文されてから顧客に届けるまでの一連の業務の総称のこと。もともとは実行や実現を意味する英語である。

商品の発注から仕入れ、発送や出荷、注文に関するコール業務や決済業務といったプロセスを含むが、商品の企画開発やマーケティング活動は含まれない。

これらフルフィルメント業務のすべてあるいは多くを代行するサービスは「フルフィルメントサービス」と呼ばれ、アマゾンや楽天などが自社のサービス網を開放してサービス提供している。委託することで在庫管理や物流管理、顧客対応などの負担を軽減できる一方で、顧客との直接の接点が減るなどの課題もある。

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分報

分報とは、いま困っていることや思っていることをリアルタイムにSlackなどの社内チャットツールに投稿すること。Slackなどに設けられた各個人のパブリックチャンネルに、いま取り組んでいることや困っていること、単に思っていることや雑談を投稿し共有することで、チーム内でゆるやかな解決やカジュアルなコミュニケーションを図ろうとするもの。読みは「ふんほう」。「times」「timeline」と呼ぶところもある。

分報はその日の業務の報告である「日報」をより細かいレベルにしたものだが、報告という規定の堅い形式ではなく、Twitterのつぶやきに近い。制約なく自由に発言することで、小さな困っていることや些細な感情、情報を共有でき、早い解決やメンバー間での共有が期待できる。

2015年にクラフトマンソフトウェアの野澤秀仁氏がブログで取り組みを紹介したのが初出とされる。

Slackで簡単に「日報」ならぬ「分報」をチームで実現する3ステップ〜Problemが10分で解決するチャットを作ろう | Craftsman Software Inc.

CAGR(年平均成長率)

CAGRとは、Compound Annual Growth Rateの略で、複数年にわたる成長率から1年あたりの成長率を複利で計算したもの。「年平均成長率」。読みは「シーエージーアール」。

企業の収益面の成長を年次で見る場合、対前年比では単年度の推移にバラツキを生みやすい。福利を考慮したCAGRを用いることで推移を平滑化でき、他社との比較もしやすくなる。

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CMGR(月平均成長率)

CMGRとは、Compound Monthly Growth Rateの略で、1か月の成長率を複利で計算した月平均の成長率のこと。「月平均成長率」「月間複利平均成長率」。読みは「シーエムジーアール」。

スタートアップ企業の月次の成長を収益面で見る場合、単純な対前月比の「月次成長率(MoM growth)」はシンプルに扱える一方で、推移によってはバラツキを生みやすい。複数の月にわたる成長率を把握する場合は、複利を考慮したCMGRを用いた方が良い。数値が安定し、他社との比較もしやすくなる。

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MoM (month-over-month, 前月比)

「MoM」とは、「month-over-month」あるいは「month-on-month」の略で、「前月比」を表す英語である。前月の数字に対してその翌月の数字がどれだけの成長かを表す数字のこと。「%」で表現することが多い。読みは「エムオーエム」。

表記として他にも「MOM」「mom」「M-O-M」「m-o-m」、「M/M」「m/m」などが用いられる。

関連する表現として、前年比の「YoY」、前四半期比の「QoQ」がある。

チート

チート(cheat)とは、もともとは「だますこと」や「いかさま、いんちき、不正」を表す英語だが、日本ではゲームにおいて一般に知られていない機能を使って自らを優位にさせる行為やその機能のことを指すことが多い。

チートには、ゲーム制作者が本来意図していない動作や仕様、不具合を利用して行われるものがまず挙げられる。想定外目的での機能利用やバグ、外部デバイスにより結果として利用可能になってしまうものなどがこれにあたる。多くはいわば「裏技」に該当する。制作者が開発用やお楽しみ機能として準備した「隠し機能」も含むことがある。

これらに加え、ゲームを改造、改ざんすることで不正に優位にするものもチートに該当する。

このようなチートは本来のルールから外れており、正規な結果としては評価されるものではない。また意図的にゲームのプログラムやデータを改ざんすることは法律に抵触する。

この意味から転じて、インターネットスラングとして「まるで裏技や不正をしているようにすごい」という意味で用いられることがある。

ドルフィンアタック

ドルフィンアタック(DolphinAttack)とは、音声アシスタントやそれが組み込まれたスマートスピーカーを、人間には聞こえない周波数の超音波で自由に操作する技術のこと。

本来、音声アシスタントは人間の声だけに反応するはずだが、人工的な音に変換した音声コマンドでも反応することになり、悪用やハッキングをはじめとした潜在的な攻撃性や危険性を持つことになる。

2017年に中国の浙江大学の研究チームが論文でこの技術を発表した。イルカが超音波で互いにコミュニケーションを取ることに由来する。

ユニットエコノミクス

ユニットエコノミクス(unit economics)とは、ビジネスの最小単位1個あたりの収益性のこと、あるいはそれを表す指標のこと。事業によってユニットの単位は異なるが、SaaSやサブスクリプションサービスで扱われることが多く、一般的には1顧客単位で見る(1人、1アカウント、1企業)。

1顧客あたりの収益性は、LTV(顧客生涯価値)CAC(顧客獲得単価)を上回っているかどうかで計る。ビジネスを成長し黒字化させるには、LTVがCACを上回っている必要がある。

指標として扱う場合は、以下の計算式で求める。

ユニットエコノミクス = LTV(顧客生涯価値) ÷ CAC(顧客獲得単価)

LTV / CAC > 3x

健全なユニットエコノミクスは、この「LTV / CAC」が3以上、つまりLTVがCACの3倍以上、かつCACの回収期間が12~18か月間以内の状態であるとされる。ただしビジネス初期のLTVは計りにくくかつ不安定で、CACも長期的には高くなりやすいことから、常に健全なユニットエコノミクスの維持に注意を払い続ける必要がある。