インシデント

インシデント(incident)とは、重大な事故には至らなかったが、望ましくない事件や出来事のこと。重大な事故、損失、危機になり得た状況のことである。もともとは「出来事」「事件」を意味する英語である。

どの程度の事象をインシデントとするかは目的や現場によって異なり、分野によっては定義されている。類似する表現「アクシデント」と区別する分野もあるが、インシデントに内部や外部による人為的な事象、意図的なもの偶発的なものいずれもを含むこともある。また必ずしも被害や障害が発生するわけではない。

例えば情報セキュリティにおいて、情報セキュリティインシデントは「望まない、または予期しない単独もしくは一連の情報セキュリティ事象であって、事業運営や情報セキュリティを危うくする確率が高いもの」と定義されている(JIS Q 27000)。

TBH (to be honest, 正直に言うと)

TBHとは、よく用いられるフレーズ「to be honest (with you)」の略で、「正直に言うと、正直なところ」「ぶっちゃけ」という意味の英語の略語である。インターネットスラング。隠さずに正直に思っている意見を述べる際に用いる。

ソーシャルメディアやチャット、メールやショットメッセージといったデジタルコミュニケーションにて、カジュアルな表現として用いられる。

類似のインターネットスラングの表現に「IMAO (in my arrogant opinion, ぶっちゃけ)」がある。

IIRC (if I remember correctly, 私の記憶が確かなら)

IIRCとは、「if I remember correctly」もしくは「if I recall correctly」の略で、「もし私の記憶が確かなら、~だったと思う」を意味する英語の略語である。インターネットスラング。

文章の冒頭、もしくは末尾で用いられる。ソーシャルメディアやチャット、メールやショットメッセージといったデジタルコミュニケーションにて、カジュアルな表現として用いられる。

AFAIK (as far as I know, 私の知る限りでは)

AFAIKとは、「as far as I know」の略で、「私の知る限りでは」「知っている範囲で」を意味する英語の略語、インターネットスラングである。

文章の冒頭、もしくは末尾で用いられる。ソーシャルメディアやチャット、メールやショットメッセージといったデジタルコミュニケーションにて、カジュアルな表現として用いられる。

IDK (I don’t know, 知らない)

IDKとは、「I don’t know」の略で、「知らない」「わからない」という意味の英語の略語である。読みはアルファベットのままで「アイディーケイ」。

チャットやショットメッセージといったデジタルコミュニケーションにてカジュアルな表現として用いられるほか、口語の会話でも用いられる。

デリミタ(区切り文字)

デリミタ(delimiter)とは、データをテキストファイルに記録する際に項目を区切る記号として用いる文字のこと。「区切り文字」。CSV形式であればカンマ「,」が用いられるなど、カンマやタブ、スペースなどが一般的である。

また、「(…)」「<…>」のようにテキストの範囲の開始と末尾を示す「範囲指定区切り文字」もデリミタ(bracket delimiters, block delimiters)と呼ばれる。

データ形式やプログラミング言語によって使用するデリミタは定義され、デリミタを使用することで各項目の境界を特定することができる。

リスクヘッジ(危険回避)

リスクヘッジ(risk hedge)とは、予測される危険や損失、失敗を回避する策を講じること、もしくはそのような策のこと。英語の「risk(危険、損失、リスク)」と「hedge(垣根、防御、境界、回避する)」に由来するが、英語では「risk hedge」という表現はあまり用いない。

もともとは金融取引において相場変動などによる損失を防ぐために体制を備えることを意味し、単に「ヘッジ」とも呼ばれる。そこから転じて、経営や一般的な危険回避としても用いられるようになった。

テイクオーバー

テイクオーバー(takeover, take over)とは、「獲得、奪取」「引き取り」「乗っ取り」「買収」などを意味する英語である。ビジネス領域においては、稼働中の仕組みの代替や引き継ぎ処理を行うもの、あるいは企業買収などを意味する。

マーケティングの領域においては、他ブランドやインフルエンサーが企業のソーシャルメディアアカウント(SNSアカウント)を使って期間限定で投稿を行うこともテイクオーバーと呼ばれる。タイアップやスポンサード投稿とは異なり、他ブランドやインフルエンサーがInstagramなどの企業アカウントを期間限定で乗っ取り、投稿をするキャンペーンである(Instagramテイクオーバー)。

ディドロ効果

ディドロ効果(Diderot effect)とは、これまでの生活環境になかった「理想的な価値」を持つ新たなものを手に入れた際、その新たな価値に合うような関連するもので統一しようとする心理的傾向のこと。

人は自分のアイデンティティに沿って商品を購入し、見た目や雰囲気の統一、また自分の社会的役割を演出する表現をすることで、安心感を覚える。その結果、一貫性を損なうような既存の所有物に不満を感じ、経済的、心理的、社会的に悪影響を及ぼすような消費のスパイラルに陥りやすい。

1988年にカナダの文化人類学者グラント・マクラッケン(Grant David McCracken)が、フランスの『百科全書』を編纂した18世紀のフランスの哲学者ドゥニ・ディドロ(Denis Diderot)のエッセイにちなんで命名した。

ドゥニ・ディドロはエッセイ『私の古いガウンを手放したことについての後悔』の中で、ある日プレゼントされたガウンがあまりにも美しく、自分の家具や部屋に合わないため、あらゆるものをガウンに見合うような美しいものに買い換え始め、最終的に借金を背負うことになってしまったと語っている。

マーケティング領域への応用として引用されることもあるが、「持続可能な消費」や「エシカル消費(倫理的消費)」の文脈の中で否定的な意味合いで用いられることも多い。

アジリティ(敏捷性)

アジリティ(agility)とは、英語で「素早さ」「機敏性」や「犬の障害物競技」を意味するが、ビジネス領域においては著しい経営環境の変化に対して機敏に対応することを意味する。変動や不確実性が高く複雑なVUCAな状況の中で、柔軟にかつ即時に経営の意思決定を行える適応能力を表すビジネス用語である。「機敏な」「素早い」「頭の回転の早い」を意味する形容詞「アジャイル (agile)」の名詞に該当する。

単に素早く判断し行動するというものではなく、自らのミッションと経営環境の変化に対して的確な判断を伴った行動の速さ、敏捷性がアジリティである。市場やビジネス環境のあらゆる場面で不安定で不確実、複雑で混沌とした状況が見られるようになり、企業に求められる新たな能力として注目を集めるようになった。