マーケティングに関するキーワード(266件)

ブランドセイリエンス(ブランドの顕現性)

ブランドセイリエンス(brand salience)とは、購入をはじめとしたさまざまな場面でそのブランドが想起されやすいことを指す。ブランドの思い出しやすさや存在感とも言える。ブランドの「突出性」「顕現性」と訳されることがある。単に「セイリエンス」と用いることもある。 常にそのブ [……]

アウトリーチ

アウトリーチ(outreach)とは、「外に向かって手を差し伸べること」を意味する英語だが、社会福祉などの領域において援助が必要でありながら自ら援助にアクセスできない人々に対して公的機関などが働きかけて支援を行うことを表す。「アウトリーチ活動」のように用いる。 生活上の困難を抱え [……]

KOC (Key Opinion Consumer)

KOCとは、Key Opinion Consumerの略で、中国の消費者に影響力を持つインフルエンサーのこと。特定のカテゴリーやジャンルに特化して影響力を持つ「KOL (Key Opinion Leader)」よりも立場は一般の消費者に近く、広い範囲の情報を扱うことが多い。 KO [……]

デスティネーション・ストア

デスティネーション・ストア(destination store)とは、消費者が「そこに行けばきっと(探している/ほしい)商品があるに違いない」と期待して目指して来店するようなお店のこと。消費者がその店の名前や場所を知っていることがほとんどで、その商品のカテゴリー内で純粋想起や第一 [……]

P2C (person to consumer)

P2Cとは、「person to consumer」の略で、個人が企画、生産した商品を消費者に直接販売するビジネスモデルのこと。特に著名人やインフルエンサーといった影響力を持つ個人がその発信力を生かし、小売店などの中間業者を介さずにECなどで消費者に直接販売するものを指すことが多 [……]

RFV分析

RFV分析とは、Recency(リーセンシー、最新の利用日)、Frequency(フリークエンシー、利用頻度・利用回数)、Volume(ボリューム、利用量)の3つの指標軸を用いて顧客を分類する顧客分析の手法のこと。顧客のサービス利用状況や満足度、ユーザーエンゲージメントの分析手法 [……]

引き上げ率

引き上げ率には複数の意味がある。 通販やeコマースの領域における引き上げ率とは、1回目の購入をした顧客のうち2回目の購入に至った顧客の割合を表す指標である。特に初回でトライアル商品やお試し商品を購入(もしくは利用)し、その後に本商品購入や定期購入、サブスクリプションに至った顧客に [……]

ノイジーマイノリティ

ノイジーマイノリティ(noisy minority)とは意見や主張を声高に掲げる少数派集団のこと。非常に積極的に意見を表明するために多数派やその他の少数派の意見が遮られてしまい、実際よりも強い影響力を持っているような錯覚を与える。攻撃的な態度であることが多いため批判的な文脈で用い [……]

フィールドマーケティング

フィールドマーケティング(field marketing)とは、小売店をはじめ顧客との接点である売り場を中心としたマーケティング活動のこと。売り場でどのようにメッセージを発し、来店客の購買意欲を高めて売上につなげる一連の活動やその戦略のことである。 商品の陳列方法、POPや販促物 [……]

カテゴリーエントリーポイント (CEP)

カテゴリーエントリーポイント(category entry point, CEP)とは、商品やサービスの購入の際に特定のブランドを想起する接点やきっかけ、イメージのこと。「CEP」と略されることがある。 その商品やブランドが有するイメージというよりも、「○○したいとき」「○○だか [……]

Points of X (POD / POP / POF)

「Points of X (POX)」とは、マーケティングのポジショニング分析において競合と比較して自社や自ブランドの特徴を明確にするための分析フレームワークのこと。略してPOXと表されることがある。 競合に対するポジショニングを「Difference (違い、便益)」「Pari [……]

リテールメディア

リテールメディア(retail media)とは、リテール企業(流通業者や小売業者)が提供する広告媒体やメディア、広告配信の仕組みのことで、自社が保有する消費者の購買データなどと連携して広告配信を行うことができる。小売店のECサイトやアプリ、店舗内に設置されたデジタルサイネージな [……]

バリュープロポジション

バリュープロポジション(value proposition)とは、顧客が製品を選んだ際に企業が顧客に対して提供を約束する顧客価値のこと。顧客が求める価値のうち、自社が提供できて競合他社にはない独自の価値の領域を指す。多くは簡潔な内容で定義される。 顧客に製品を選ばれるには顧客の立 [……]

テンション・リダクション効果

テンション・リダクションとは、緊張状態から解放されたときに反動で注意力が散漫になり、寛大な気分になったり判断力が低下すること。マーケティングの領域で応用され、その効果を「テンション・リダクション効果」と呼ぶことがある。 例えば高額な商品の購入を検討しているとき、事前に入念な調査や [……]

フリーミアム

フリーミアム(freemium)とは、サービスや製品の基本機能を無料で提供しつつ、より高度な追加機能などを有料で提供して収益を得るビジネスモデルのことである。無料提供による需要喚起や利用の拡大、満足度の獲得などから有料プランの契約につなげることで、中長期的な利益獲得を見込めるモデ [……]

プッシュ型とプル型

主にマーケティング領域で用いられるプッシュ型とプル型とは、顧客との接点作りの2種類のアプローチのことである。 「プッシュ型」とは、企業が見込み顧客へ積極的にアプローチする方法のことである。企業が能動的に営業や情報送信などを行い、顧客は受動的にそれを受け取るというものである。わかり [……]

フリーランチ

フリーランチ(free lunch)とは、サービスの受け手側の視点としては「容易にありつける利益」の意味で用いられるビジネス用語である。何かを条件にすることで受け取ることができる無料の商品やサービスなどが該当する。 サービスの提供側の視点では「顧客層にアピールするために無料で商品 [……]

個人視聴率

個人視聴率とは、世帯の中で誰が何人でテレビ番組を視聴しているかを示す推定値のこと。2020年からの新視聴率調査によって個人視聴率の取得が本格化し、それまで利用されていた世帯視聴率に替わる指標として扱われている。 世帯視聴率と異なり、個人視聴率は視聴者の年齢や性別、職業などを判別で [……]

コア視聴率

コア視聴率(コアターゲット視聴率)とは、世帯の中で誰が何人でテレビ番組を視聴しているかを示す推定値「個人視聴率」のうち、「コア層」と呼ばれる13歳~49歳による視聴率のこと。テレビ局や広告業界などが重視するようになった指標の一つである。 世帯視聴率と異なり、個人視聴率は視聴者の年 [……]

顕在顧客

顕在顧客とは、抱えている課題を自覚してそれを解決するための行動を取り始めている見込み顧客のこと。課題を解決する製品やサービスに興味関心を持ち、比較検討を行っている状態の顧客層である。興味関心が顕在化していることから「顕在顧客」と呼ばれる。読みは「けんざいこきゃく」。 積極的に製品 [……]

PLG (Product-Led Growth, プロダクトレッドグロース)

PLGとは、Product-Led Growth(プロダクトレッドグロース)の略で、製品やサービスの利用そのものが顧客の獲得や活性化、維持、拡大を促進させる事業モデルのこと。製品の中にマーケティングやセールス、カスタマーサクセスなどが組み込まれ、効率的に製品を成長させることができ [……]

RTB (reason to believe)

マーケティング領域におけるRTBとは、reason to believeの略で、消費者がそのブランドや商品を信頼するに足る理由や根拠、訴求のこと。消費者が商品やサービスを選ぶ際に感じる「約束された価値」であり、ブランドや企業にとってはその商品を選択してもらうために揃えた説得要素で [……]

ダブルジョパディの法則

マーケティングにおけるダブルジョパディの法則(the double jeopardy law)とは、市場浸透率の低いブランドほど購入頻度も少なくなるという現象、経験則である。市場シェアの低いブランドは購買人数が少なく、またこれら商品の購買客の購買頻度(ロイヤルティ)も低いため、二 [……]

MAYA段階(MAYA理論)

MAYA段階とは、「Most Advanced Yet Acceptable」の略で、「非常に先進的だが、受け入れられる段階」を意味する。人は新しいものに惹きつけられる一方で見慣れないものは受け入れにくいその臨界点を指し、その段階を越えることで魅力的なデザインにつながるという「先 [……]

B4B (business for business, B for B)

「B4B (B for B)」とは、「business for business」の略で、企業間取引(business to business, B2B, BtoB)の関係性に加えてさらに協業や相互利益を重視する考え方のこと。「B4B企業」「B4Bモデル」などのように用いる。 B [……]

アクチュアルデータ

アクチュアルデータ(actual data)とは、Webサイト閲覧やアプリ利用、動画視聴、商品購買といった消費者の行動や反応を計測して得られる数値化されたデータのこと。マーケティングリサーチの領域で用いられる用語である。 実際の購入履歴やアクセス解析ツールをはじめさまざまなツール [……]

レピュテーション

レピュテーション(reputation)とは、「評判、風評」を意味する英語である。 ビジネスにおいては、企業やブランドに対して世間やステークホルダーが抱く評判や風評のことを指す。レピュテーションを高く維持することでブランド価値は維持され、マーケティングや採用などにおいて非常に良い [……]

MWTP(限界支払意志額)

MWTPとは、「marginal willingness to pay」の略で、製品やサービスに対して消費者が支払っても良いと考える最大の価格のこと。消費者に受け入れられる支払意思額「WTP (willingness to pay)」のうち最大の金額である。アンケート調査で得られ [……]

マーチャンダイジング (MD)

マーチャンダイジング(merchandising)とは、消費者が求める商品を、適切な数量や価格、適切な場所やタイミングで提供するための戦略、企業活動のこと。「商品化計画」「商品政策」などと訳される。主に小売業界で用いられる。略称は「MD」。 商品の企画開発から仕入れ、価格設定や販 [……]