P2C (person to consumer)

P2Cとは、「person to consumer」の略で、個人が企画、生産した商品を消費者に直接販売するビジネスモデルのこと。特に著名人やインフルエンサーといった影響力を持つ個人がその発信力を生かし、小売店などの中間業者を介さずにECなどで消費者に直接販売するものを指すことが多い。

ソーシャルメディア(SNS)や手軽に利用できるサービスが普及し、一定のファンやフォロワーを持つ個人が自身の企画した商品を販売することが容易になった。一般人でも注目を浴びることができること、商品の制作や流通を大きな負担なく依頼できること、広告やPRを含めた販売促進も個人の発信力と少額の広告などで賄えることなどが揃い、仕組みとして成立したと言える。

企業が商品の企画製造から販売までを垂直統合して手掛ける「D2C (Direct to Consumer)」と類似するが、主体が企業か個人か、ブランドとして初期の顧客層がどれだけいるかなどに違いがある。