Yes, and アプローチ

「Yes, and アプローチ」とは、相手の意見や提案を否定せずに受け入れ(Yes)、そこに新しいアイデアを付け加える(And)というコミュニケーション手法のこと。アイデアの自由な流れを促進し、創造的な思考を刺激することができる。

このアプローチでは、参加者が互いの意見を尊重し受け入れる環境を作り出す必要がある。これにより参加者は自由にアイデアを出し合い、また批判を恐れずに発言できるようになる。アイデアを単に受け入れるだけでなく、それを基に新たな視点や提案を加えることでより豊かな議論を生み出すことができる。

すべての意見を無条件に受け入れることではない。建設的な対話を通じて、例えば適切なタイミングで「No, but…」などとアイデアを建設的に精錬するなど、より良いアイデアや解決策を見出すためのコミュニケーション手法として捉えることが重要である。また、最終的な意思決定の場面では適切な判断基準に基づいた選択が必要となる。

1950年代にインプロビゼーション(即興演劇)の手法として生まれた。その後ビジネスや日常のコミュニケーションでも応用され、チームの創造性を高めるための有効な手段として利用されている。