データ・インク比(data-ink ratio)とは、グラフや図表全体のインク量に対するデータ表現に使われるインク量の割合のこと。データそのものを際立たせるための基準であり、データ・インク比が高いほどグラフはデータの情報伝達に焦点を合わせてシンプルになり、データが明確に伝わることになる。「良いグラフを描くには、余分なものをすべて削除すべき」という考えに基づく。
データ・インク比を高めることで不要な装飾や冗長な要素(視覚的ノイズ)を排除でき、情報の明確化と効率的な意思決定につなげられる。データビジュアライゼーションの分野で著名なエドワード・タフテ(Edward Tufte)が著書『The Visual Display of Quantitative Information』で提唱した。
あくまでデザイン原則であり、一概に「インクを減らせば良い」というわけではない。