母集団

母集団(population)とは、統計学の基礎概念の一つであり、本来の調査や分析の対象となる全体の集団のことを表す。その母集団に対して調査を行うために、一部を抽出したデータの集合のことを「サンプル(標本)」といい、サンプル(標本)から母集団を統計的に推測していくのが統計学の目的となる。

母集団のデータの個数は「母集団の大きさ」と呼び、通常は大文字の「N」で表す。これに対してサンプルサイズ(標本の大きさ)は小文字の「n」で表す。

母集団の意味をもって「母数」の用語が使用されることがあるが、誤用である。

母集団とサンプル(標本)の関係

母集団とサンプルの関係
▲母集団とサンプルの関係

統計学において「サンプル(標本)」とは、母集団から抽出したデータの集まり「標本」のことである。「サンプル数(the number of samples)」はその「集団の数」のことであり、「サンプルサイズ(sample size)」は「1つの集団の大きさ、サイズ」となる。

  • 母集団(population):調査対象を含む全体の集団のこと。
  • サンプル(sample):母集団から抽出した、調査分析を行うデータの集合のこと。標本。
  • サンプル数(the number of samples):サンプル(標本)の数のこと。サンプルの抽出を何回行ったかという標本数。
  • サンプルサイズ(sample size):1回抽出したサンプル(標本)におけるデータの個数のこと。「標本の大きさ」。