錯覚に関するキーワード(52件)

ローボール・テクニック

ローボール・テクニック(low-ball technique)とは、最初に受け入れられやすい要求を承諾させた後に、相手に都合の悪い条件を加えたり当初の条件の一部を取り除いたりする交渉テクニックのこと。「特典除去法」「承諾先取り法」とも呼ばれる。「自分の発言や行動、態度、立場を一貫 [……]

ドア・イン・ザ・フェイス(譲歩的依頼法)

ドア・イン・ザ・フェイス(door-in-the-face technique)とは、あえて最初に大きな要求をして相手に断らせることで、譲歩案として本来の要求を承諾させやすくする交渉テクニックのこと。「譲歩的依頼法」とも呼ばれ、「一度断った」ことへの罪悪感からお返しをしなければ申 [……]

フット・イン・ザ・ドア(段階的要請法)

フット・イン・ザ・ドア(foot-in-the-door technique)とは、相手に目的の要求を承諾してもらうために、最初に小さな要求を承諾させて徐々に要求を大きくしていく交渉テクニックのこと。「段階的要請法」とも呼ばれ、「自分の発言や行動、態度、立場を一貫したものとしたい [……]

ゼロリスク・バイアス

ゼロリスク・バイアス(zero-risk bias)とは、特定の小さなリスクを完全に無くすことに対して高い意識を持っているが、それよりも重要な全体のリスクには注意を払わない傾向のこと。部分的なリスクを過度に評価して完全な排除を望み、それを全体のリスク低減よりも優先させようとする心 [……]

ゴーレム効果

ゴーレム効果(Golem effect)とは、他者からの期待値が低いほど成績が低下してしまうという心理的現象のこと。教師が生徒に対して見込みがないと思いながら接するとそれに応じて生徒の成績は下がる、といった例が挙げられる。 期待すると成績が伸びる効果「ピグマリオン効果」とは反対の [……]

ベンジャミン・フランクリン効果

ベンジャミン・フランクリン効果(Benjamin Franklin effect, Ben Franklin effect, ベン・フランクリン効果)とは、ネガティブな感情を抱いていた相手からの頼み事を引き受けることで、相手への感情や態度がポジティブに変化する心理的傾向のこと。 [……]

優越の錯覚(レイク・ウォビゴン効果)

優越の錯覚(illusory superiority)とは、自分の資質や能力が他の人と比較して優れていると過大評価する心理的傾向のこと。自己に関する肯定的な錯覚、認知バイアスの一つである。 この心理的傾向は、過去のさまざまな研究によって繰り返し報告されている。車を運転する人の多く [……]

生存者バイアス(生存バイアス)

生存者バイアス(survivorship bias)もしくは生存バイアスとは、何らかの成功を遂げた一部の人物や企業、物事のみを基準とすることで誤った判断をしてしまうこと。 事象や手段を評価する際に、成功せず失敗に至った数多くの事象を考慮することなく、一部の成功事例のみをもって判断 [……]

インポスター症候群

インポスター症候群(impostor syndrome, impostor phenomenon)とは、特定の分野で社会的に成功した事実などがあるにも関わらず、自分の能力や実績を内面的に肯定できずに自分自身を過小評価してしまう心理的傾向のこと。「インポスター体験」「詐欺師症候群」 [……]

近接性バイアス

近接性バイアス(proximity bias)とは、日常的に物理的な距離が近かったり直接対面で接する時間が長かったりするほど、その相手を優遇して好意的な関係を持ちたいと思う心理的傾向のこと。 物理的な距離が遠い人よりも近い人の方が親密になりやすい。これは、何度も繰り返し接触するこ [……]

シミュラクラ現象(類像現象)

シミュラクラ現象とは、人は3つの点が逆三角形に配置されていると「人間の顔」に見えてしまうという錯覚や本能のこと。模様やデザインとして点や線が逆三角形に配置されていたとき、本来は人間の顔を意図しないものにもかかわらず、人間の顔に見えたりそこに感情を抱いたりするというものである。「類 [……]

メラビアンの法則(7-38-55のルール)

メラビアンの法則とは、「感情や態度を伝える際に矛盾したメッセージを発したとき、他人が受け止める影響の度合いは、言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%である」という実験結果が通俗的に拡大解釈されたものである。 もともとは、アメリカのカリフォルニア大学の心理学者アルバート [……]

ゼロサム思考(ゼロサム・バイアス)

ゼロサム思考(zero-sum thinking)とは、物事を白黒(0か100か)で判断したり選択肢を極端な2択に絞り込んだりしてしまう思考のこと。「ゼロサム・バイアス (zero-sum bias)」。 経済学の「ゼロサム」の概念から「社会関係もゼロサムゲームである」と極端に解 [……]

ピグマリオン効果(ローゼンタール効果)

ピグマリオン効果(Pygmalion effect)とは、他者からの期待値が高いほど成績が向上するという心理的現象のこと。教師が生徒に期待をかけるとそれに応じて生徒の成績が伸びる、といった例が挙げられる。 1964年にアメリカの教育心理学者ロバート・ローゼンタール(Robert [……]

パレイドリア現象

パレイドリア(pareidolia)もしくはパレイドリア現象とは、視覚や聴覚で得た対象を実際とは異なる別の既知のものとして認知、解釈してしまう現象のこと。本来は特別な意味を持たないものに意味を見いだしたように捉えること。雲の形が人の顔や動物の姿に見えたり、動物の鳴き声の一部が人間 [……]

ディドロ効果

ディドロ効果(Diderot effect)とは、これまでの生活環境になかった「理想的な価値」を持つ新たなものを手に入れた際、その新たな価値に合うような関連するもので統一しようとする心理的傾向のこと。 人は自分のアイデンティティに沿って商品を購入し、見た目や雰囲気を統一し、また自 [……]

カチッサー効果

カチッサー効果(automaticity)とは、ある働きかけの道理が適切で正当なものであるかどうかにかかわらず、そのきっかけによって人が無意識に反応してしまう心理的現象、原理のこと。 もっともらしい理由に聞こえる言葉があれば、実際には適切な理由が提示されていなくても要求に応じるこ [……]

ストループ効果

ストループ効果(Stroop effect)とは、整合性がとれない2つの情報を同時に提示されたとき、両者が干渉し合って理解するまでに時間が多くかかる心理的現象のこと。赤色のペンで「黒」と書かれて文字色と文字の意味が一致していないとき、文字色を答えるのに時間を要する現象が例として挙 [……]

ツァイガルニク効果(ゼイガルニク効果)

ツァイガルニク効果(Zeigarnik effect, ゼイガルニク効果)とは、達成できなかったことや中断していることの方が、達成や完了したことよりも強く人の記憶に残るという心理的現象のこと。人は目標に向かっているときは緊張してそれが持続し、目標を達成すると緊張を解消するため、目 [……]

返報性の原理

返報性の原理(norm of reciprocity)とは、相手が自分にしてくれたことに対して、自分も同じようにお返しをしなければならないと思う心理的傾向のこと。相手から施しや好意を示されたとき、そのままでは心理的に居心地が悪く罪悪感を感じてお返しをしなければ申し訳ないと考えたり [……]

バーナム効果(フォアラー効果)

バーナム効果(Barnum effect)、もしくはフォアラー効果(Forer effect)とは、誰にでも当てはまるような一般的な性格や特徴を表した記述に対して、自分に当てはまる内容だと思い込んでしまう心理的現象のこと。星占いや血液型占い、心理テストなどにおいて、この効果を多く [……]

偽の合意効果(フォールス・コンセンサス効果)

偽の合意効果(ぎのごういこうか)とは、自分の考え方や行動が正当あるいは多数派で、他の人も同じ意見のはずだと錯覚する心理的傾向のこと。認知バイアスの一つ。他の多くの人との合意(コンセンサス)を得ていると錯覚していることに由来する。「フォールス・コンセンサス効果(false cons [……]

セルフハンディキャッピング

セルフハンディキャッピング(self-handicapping)とは、自身の行動の失敗が予測されるときに、言い訳ができるような外的条件を事前に積極的に準備し、自尊心や自分の能力に関するイメージを守ろうとすること。あらかじめ自身にハンディキャップを課したりそう主張したりして、失敗し [……]

外集団均質化効果(外集団同質性バイアス)

外集団均質化効果(out-group homogeneity effect, 外集団同質性効果)もしくは外集団同質性バイアス(out-group homogeneity bias)とは、自分の所属する内集団には多様性があると認知するのに対し、所属していない外集団には均質でステレオ [……]

イノベーション推進バイアス

イノベーション推進バイアス(pro-innovation bias)とは、新しい技術や発明、仕組みといったイノベーションは社会全体に普及するべきと過大評価してしまう心理的傾向のこと、あるいはそのような信念のこと。 イノベーションの中にはまだ欠陥や不備、脆弱性や限界などがあるにもか [……]

ソーシャルプルーフ(社会的証明の原理)

ソーシャルプルーフ(social proof)とは、自分の判断よりも周囲からの評価の方が信頼性を持つように感じる心理的傾向のこと。「社会的証明(の原理)」ともいう。 周囲の人の方がこの状況下についてより詳しいはずだという仮定のもと、周囲の評価をもって自身の意見の妥当性を確認しよう [……]

傍観者効果

傍観者効果(bystander effect, bystander apathy)とは、目の前で起きた他者を救助すべき状況において、周囲に自分以外の多くの人がいることによって対処する行動が抑制される集団心理現象のこと。傍観者が多いほどその心理現象は強くなる。 傍観者効果が生じる要 [……]

多数派同調バイアス(集団同調性バイアス)

多数派同調バイアス(majority synching bias)とは、どのように行動してよいか迷ったときに周囲の人と同じ行動を取ることが安全と判断する心理傾向のこと。認知バイアスの一つ。「集団同調性バイアス」ともいう。 「多くの人がそう考えたり行動したりするのであれば、それが正 [……]

ウィンザー効果

ウィンザー効果(Windsor effect)とは、本人や提供者から発信される情報よりも、第三者が発信して間接的に伝わる情報の方が信頼性が高まるという心理的傾向のこと。商品や店舗の口コミやレビュー、友人の感想の方が、メーカーや運営元といった当事者による情報よりも消費者に重視される [……]

内集団バイアス(内集団ひいき)

内集団バイアス(in-group favoritism, in-group bias)とは、自分が所属する集団(内集団)のメンバーに対して肯定的に評価したり好意的な態度を示したりする心理的傾向のこと。自分の所属しない集団(外集団)の人よりも、内集団の人をより高く評価したり優遇した [……]