セルフハンディキャッピング(self-handicapping)とは、自身の行動の失敗が予測されるときに、言い訳ができるような外的条件を事前に積極的に準備し、自尊心や自分の能力に関するイメージを守ろうとすること。あらかじめ自身にハンディキャップを課したりそう主張したりして、失敗した際の言い訳を準備すること。1978年にアメリカの心理学者、エドワード・ジョーンズ(Edward E. Jones)とスティーブン・ベルグラス(Steven Berglas)によって理論化された。
学生がテストの前にゲームや掃除を始めたり、「全然勉強していない」「今日は体調がよくない」などと周囲に対して発言したりする行為が、例として挙げられる。
失敗しても責任を外的条件に転嫁したり、成功しても評価を擬似的に高められるといった利点はある。しかし一方で、自己防衛と失敗の可能性が無意識に行動に組み込まれ、セルフハンディキャッピングによって行動の成功率が悪化することはあっても上がることはない。
男性の方が女性よりも行動的にセルフハンディキャッピングをする傾向が強いとされる。