ストループ効果

ストループ効果(Stroop effect)とは、整合性がとれない2つの情報を同時に提示されたとき、両者が干渉し合って理解するまでに時間が多くかかる心理的現象のこと。赤色のペンで「黒」と書かれて文字色と文字の意味が一致していないとき、文字色を答えるのに時間を要する現象が例として挙げられる。

人間が情報を処理する過程で2つの一致しない刺激にストレスや違和感を感じ、素早い処理ができなくなるというものである。

1929年にドイツの研究者によって事象が報告されていたが、1935年のアメリカの心理学者ジョン・ストループ(John Ridley Stroop)の英文での発表が広まり、後にストループ効果として呼ばれるようになった。

色に対して特定の文化に依存した意味付けをした場合、他の文化圏の人が理解に時間を要し、場合によっては誤解することもある。例えばアイコンやピクトグラムで色を使用する場合は、このストループ効果に考慮する必要がある。