ソーシャルプルーフ(social proof)とは、自分の判断よりも周囲からの評価の方が信頼性を持つように感じる心理的傾向のこと。「社会的証明(の原理)」ともいう。
周囲の人の方がこの状況下についてより詳しいはずだという仮定のもと、周囲の評価をもって自身の意見の妥当性を確認しようとするものである。特に自分の判断に自信が持てない場合や周囲に類似した環境の人がいる場合に、より多数の周囲の評価や意見に同調しやすくなる。
アリゾナ州立大学の心理学およびマーケティングの教授ロバート・B・チャルディーニ(Robert Beno Cialdini)が、1984年の著書『Influence: The Psychology of Persuasion(影響力の武器)』で提唱した。
例えば、長い行列ができている店舗を見た際に「あれだけの行列ができているということは、きっと良い店に違いない」と推測する心理的傾向が例として挙げられる。
メディアによる人気ランキング、ソーシャルメディアのいいね数やシェア数、ECサイトの商品レビュー、導入企業の事例紹介、著名人による推薦文などが、ソーシャルプルーフをマーケティングに利用した例である。