ゼロサム思考(ゼロサム・バイアス)

ゼロサム思考(zero-sum thinking)とは、物事を白黒(0か100か)で判断したり選択肢を極端な2択に絞り込んだりしてしまう思考のこと。「ゼロサム・バイアス (zero-sum bias)」。

経済学の「ゼロサム」の概念から「社会関係もゼロサムゲームである」と極端に解釈して、「誰かが利益を得るためには損失する人がいなければならない」「誰かが勝者になれば他者は敗者になる」と考えてしまうというものである。

ゼロサム思考は、ゼロサムでない状況であってもゼロサムであると判断してしまい、行動を躊躇したり悲観的になったりしてしまう傾向がある。不安が高まると陥りやすい思考であり、相互作用から得られるものが多いことに目を向ける必要がある。