成果バイアス(outcome bias)とは、過去の出来事の過程にかかわらず、その出来事の結果を過度に強調して評価してしまう心理的傾向のこと。特に良い結果よりも悪い結果が起きた場合に、結果のみを強調して倫理的な非難が起こるのは成果バイアスによるものである。
結果を知った後にそれが予測可能だったと考える「後知恵バイアス」と似ているが、成果バイアスは過去の出来事を歪曲せず、実際の結果を強調して評価する。しかし、結果はさまざまな偶然や要素が関与して決まるものであり、意思決定者のコントロールを超えた出来事の責任を意思決定者は負うべきではない。そのため、成果バイアスは後知恵バイアスよりも危険な場合がある。