アンダーマイニング効果

アンダーマイニング効果(undermining effect)とは、内発的に動機付けられた自発的な行動に対して、報酬やご褒美といった外発的動機付けを提示することでかえってモチベーションが減少してしまう心理現象のこと。

自発的に行為を行っているときには内発的に動機付けられるが、外部から外発的動機付けをされることで統制を感じ取ると、目的が「それ自体」から「報酬」に置き換わってしまい、主体的なやる気を失ってしまうというものである。

心理学者エドワード・L・デシ(Edward L. Deci)とスタンフォード大学教授マーク・R・レッパー(Mark R. Lepper)が1971年に行った実験によって判明した。

これに対して、賞賛などの外発的動機付けをすることによって内発的動機が高まる心理現象のことを「エンハンシング効果」という。