エンハンシング効果(enhancing effect)とは、報酬やご褒美といった外発的動機付けによって内発的動機付けが高まり、モチベーションが増加する心理現象のこと。
一般的には、相手に対して賞賛の言葉をかけることで相手のやる気が高まり、良い結果や成績を残しやすいという事例が知られる。この現象は、褒められ続けた子供の方が叱られ続けた子どもよりもやる気が向上して成績が上がったという、アメリカの発達心理学者エリザベス・B・ハーロック(Elizabeth B. Hurlock)の1925年の実験によって証明された。
子どもの発達と育児 (1968年)
エリザベス・B.ハーロック (著)
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一方で、外発的動機付けを提示することでかえって内発的動機付けを阻害し、モチベーションを低下させる心理現象のことをアンダーマイニング効果という。