プライミング効果

プライミング効果(priming effect)とは、先に受けた刺激が無意識にその後の考え方や行動に影響を及ぼす心理学的な効果、現象のこと。先に受ける刺激を「プライマー」「プライム」「プライム刺激」、後に影響を受ける刺激を「ターゲット」と呼ぶ。

例えば、事前に情報を得ておくと、その後の判断が迅速になったり記憶しやすくなったりする。後続刺激「ターゲット」の処理が促進される効果だけでなく、処理が抑制される場合もある。

プライマーとターゲットが同一の場合に見出される効果を「直接プライミング」または「反復プライミング」と呼ぶ。プライマーは特定の処理に影響を与えるだけでなく、その処理と同じカテゴリーに属するものにも影響を与えるとされ、プライムとターゲットが異なる場合に見られる効果を「間接プライミング」と呼ぶ。