初頭効果(プライマシー効果)

初頭効果(プライマシー効果, primacy effect)とは、最初に与えられた情報が印象に残って長期記憶に引き継がれやすく、後の評価に影響を及ぼす現象のこと。情報を並列に扱った場合に起こりやすいとされる。人物や物事の第一印象が長期間に渡って残るのは、初頭効果の影響である。

1946年にポーランド出身の心理学者ソロモン・アッシュ(Solomon Eliot Asch)が、印象形成において提示の順序で異なる印象が形成されることを見いだし、提唱した。

初頭効果の対として、最後に与えられた情報や直前に与えられた情報が印象に残り、評価に影響を及ぼす現象を「新近効果(終末効果)」という。また、一連の情報における項目の位置によって記憶の想起に差が出るという「系列位置効果」とも関連する。