ドゥーム・スクローリング(doomscrolling)とは、ネガティブなニュースや不安を引き起こす情報をソーシャルメディア(SNS)などで延々とスクロールするように見続けてしまう行動のこと。「doom (破滅、絶望)」と「scroll (スクロールする)」を組み合わせた造語である。大量の情報に手軽にアクセスでき、またレコメンドされるようになった現代において顕著に見られるようになった行動や習慣である。
人間は本来、生存戦略としてネガティブな情報を収集しやすい傾向がある。しかしそれが過剰になるとストレスや不安感を増幅させ、精神に悪影響を及ぼし、睡眠障害などを引き起こすことがある。また情報過多により、重要な情報とそうでない情報を区別する能力も低下しやすい。
この習慣を断つためには、スマートフォンの使用時間を制限したり、ポジティブな情報やエンタメコンテンツの積極的な取り入れ、ネガティブな情報から距離を置くといった対策が推奨されている。