FOMO (fear of missing out)

FOMOとは、「fear of missing out」の略で、自分が知らない間に何か楽しいことがあったのではないか、大きなニュースを見逃しているのではないか、と気になって落ち着かない状態のこと。「何かを見逃すことへの不安、取り残されることへの恐れ」といった意味の英語の略語である。読みは「フォーモ」。

パーティーなどのイベントに欠席した際、そこで展開された話題から取り残されていると感じて不安になる様子が例として挙げられる。2010年頃からは、最新情報やフォロワーからの反応が気になるなどで、スマートフォンでTwitterのタイムラインやInstagram、Facebookを常にチェックしてしまうといった「SNS依存」「ソーシャルメディア疲れ」と関連して用いられるケースが多い。

Dan Herman氏が1996年にこの事象を確認し、2000年に『The Journal of Brand Management』にて発表した。

MOMO (mystery of missing out)

FOMOと類似する言葉として、「MOMO (mystery of missing out)」が派生して生まれている。「取り残される謎」といった意味の英語の略語で、読みは「モーモ」。

友人がソーシャルメディアで何も投稿していないことで、自分に対して隠し事や知らせたくない体験をしているのではないかといった妄想を広げたり、そこから不安になったりする状態のことを意味する。

JOMO (joy of missing out)

一方、FOMOやMOMOからの反動として「JOMO (joy of missing out)」という言葉も派生して生まれた(読みは「ジョーモ」)。直訳すると「取り残されることの喜び」を意味する略語。

常にインターネットやソーシャルメディアに接続したりつながったりしていなければならないという不安から解放され、いま目の前のことを楽しみ、自分を取り戻そうとする動きである。

2012年にAnil Dash氏が自身のブログで用いたのが初めとされる。
JOMO! – Anil Dash