フォロワー(follower)とは、リーダーの補佐やサポートをしたり、あるいはリーダーの存在に追従して後に続く人や物のこと。
マーケティングやソーシャルメディアの領域では、発信力のある人(インフルエンサー)の情報を受けてから判断する人や流行の追従者、ソーシャルメディアアカウントの投稿内容を見るために購読登録(フォロー)した人のことを表す。
目次
イノベーター理論におけるフォロワー
新しい製品やサービスの市場への普及率に関する理論「イノベーター理論」では、消費者は5つに分類され、「フォロワー」はその中の1分類である。「レイトマジョリティ(後期追随者)」とも呼ばれ、新商品の購入には消極的であり、周囲の大半が受け入れているのを確認してから購入検討する層である。
競争地位別戦略におけるフォロワー
フィリップ・コトラーが提唱した競争戦略の理論「競争地位別戦略」では、企業は4つに類型化され、「フォロワー(マーケット・フォロワー)」はその中の1分類である。リーダーやチャレンジャーほど量的経営資源を持たず、技術力もない企業のことを表す。競合は最も多いが、上位企業の製品と同等、類似するものを安く提供する「模倣追随戦略」で、合理化によって収益性を高めながらシェア獲得を図ることが戦略目標となる。
▲フィリップ・コトラーによる競争地位別戦略
ソーシャルメディアにおけるフォロワー
ソーシャルメディアにおいては、ソーシャルメディアアカウントの投稿内容を見るために購読登録(フォロー)した人のことを表す。アカウントの「読み手」の存在である。
対義語としてフォローされた側を「フォロイー(followee)」と呼ぶ。本来「自分がフォローしているアカウント」は「フォロイー」となるが、日本では「自分フォローしている人」のことを「フォロワー」と呼ぶ人もいる。