人間関係に関するキーワード(35件)

アトム化(原子化)

「アトム化」とは、「孤立化」という意味で用いられることが多い。もしくは「これ以上分割できない小さな単位に分割する」という意味でも用いられる。「原子化」ともいう。 「アトム」は「原子」を意味するが、ギリシャ語で「それ以上分割できないもの」という意味の「atomos」に由来する。 例 [……]

ピア効果

ピア効果(peer effect)とは、組織や集団に身を置くことでその同僚や仲間などの関係性の近い人から影響を受けること。所属するメンバーに触発されて、お互いの意識や行動に影響を与えるというものである。経済学や教育学において用いられることが多い。「peer」は「同僚」「同等の人」 [……]

ネームド

ネームド(named)とは、「名前を付けられた、○○という名前の」という意味の英語だが、アニメやマンガやゲームなどにおいては出演者のうち「固有の名前の付けられた登場人物」のことを表す。ストーリーにおいて一定の役割を与えられ展開を動かす特別な存在である。「ネームドキャラクター(ネー [……]

パーソナルスペース(対人距離)

パーソナルスペース(personal space)とは、その人が心理的に自分のものだと捉えるその人を取り巻く空間領域のこと。 多くの人は自分のパーソナルスペースを大切にし、他人に侵害されると不快、不安、怒りを感じる。その範囲は性別や年齢、性格、対人関係や集団状況、文化などにより異 [……]

ダンバー数(ダンバーズナンバー)

ダンバー数(Dunbar’s number, ダンバーズナンバー)とは、人間が安定的な社会関係を維持できる人数のことで、それは約150人であるというもの。知り合いでかつ社会的交流を維持している間柄の人数であり、交流が途絶えた知人は含まない。 1990年代にイギリスの人 [……]

コンウェイの法則

コンウェイの法則(Conway’s law)とは、組織がシステム開発を行う際、その組織のコミュニケーション構造と同じ構造の設計を行ってしまうという法則のこと。1967年にアメリカのコンピュータープログラマーのメルヴィン・コンウェイ(Melvin Edward Conw [……]

エアリプ(空リプ)

エアリプとは、主にTwitterにおいて「@アカウント名」のメンションの付与や標準のリプライ機能を使用せずに投稿された、特定の誰か宛ての(と推測される)返信や言及のこと。「空リプ(からリプ)」とも呼ばれる。 「エアー (air)」は本来の英語「空気」「空中、空」の意味から派生した [……]

モブ

モブ(mob)とは、もともとは「群衆」「統制の取れない暴徒」などの意味を持つ英語だが、日本ではその意味に加えて「その他大勢の名もなき人々(人)」のことを表す。アニメやマンガに登場する主要なキャラクター以外の群衆の中の一人や通行人、ストーリーにおいて重要性の低い出演者、端役などが該 [……]

フォロイー

フォロイー(followee)とは、フォローの対象となる人のこと。ソーシャルメディアのフォローする・されるの関係において、そのアカウントがフォローし購読している人がフォロイーに該当する。 フォロイー(followee):そのアカウントがフォローしている人 フォロワー(follow [……]

黒い羊効果

黒い羊効果(black sheep effect)とは、非好意的に評価している内集団(自分が所属する集団)のメンバーに対して、同程度に非好意的に評価している外集団(自分が所属しない集団)のメンバーよりもさらに低く評価し、差別や除外すること。 内集団のメンバーと外集団のメンバーへの [……]

リンゲルマン効果(社会的手抜き)

リンゲルマン効果(Ringelmann effect)とは、集団で共同作業を行う際に、人数の増加とともに個々のメンバーの生産性が低下する現象のこと。集団形成で起こる怠惰現象である。「社会的手抜き (ソーシャルローフィング, 社会的怠惰, social loafing)」「フリーラ [……]

近接性バイアス

近接性バイアス(proximity bias)とは、日常的に物理的な距離が近かったり直接対面で接する時間が長かったりするほど、その相手を優遇して好意的な関係を持ちたいと思う心理的傾向のこと。 物理的な距離が遠い人よりも近い人の方が親密になりやすい。これは、何度も繰り返し接触するこ [……]

BFF (best friends forever, ズッ友)

BFFとは、「best friends forever」の略で、「永遠の親友」「ずっと友だち」「ズッ友」を意味する英語の略語、スラングである。非常に親しい友人もしくはその友人同士のことを表す。読みは「ビーエフエフ」。 2000年よりも前から存在する表現で、特に女性が用いる。日本で [……]

アサーティブコミュニケーション

アサーティブコミュニケーション(assertive communication)とは、自他を共に尊重した自己表現のこと。一方的に自分の考えや意見を主張するのではなく、自分の意見を率直に表現、主張しつつも、同時に相手の主張や立場を尊重した対等なコミュニケーションである。 その場にふ [……]

ウィークタイズ(弱い紐帯)

ウィークタイズ(weak ties)とは、家族や恋人や親友といった社会的つながりが密接な人よりも、適度に顔を合わせる程度の人間関係の方が有益な情報をもたらしてくれる可能性が高いという理論「弱い紐帯の強み」における、弱い社会的つながりのこと。「弱い紐帯」。 密接なつながり「ストロン [……]

働きアリの法則(2:6:2の法則)

働きアリの法則とは、働きアリのうち、よく働くアリと普通に働くアリ、サボっているアリの割合は常に2:6:2になるという法則のこと。「2:6:2の法則」などと呼ばれることもある。 働きアリの社会からよく働く2割のアリを間引くと、残りのアリの中で再び「よく働くアリと普通に働くアリ、サボ [……]

アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)

アンコンシャス・バイアス(unconscious bias)とは、無意識なものの見方の偏り、ゆがみのこと。人間が過去の経験や知識、習慣や価値観を基にして認知や判断を行う際に、素早く判断できるよう機能する重要な役割の一つである。「無意識の偏見」「無意識バイアス」「無意識の思い込み」 [……]

外集団均質化効果(外集団同質性バイアス)

外集団均質化効果(out-group homogeneity effect, 外集団同質性効果)もしくは外集団同質性バイアス(out-group homogeneity bias)とは、自分の所属する内集団には多様性があると認知するのに対し、所属していない外集団には均質でステレオ [……]

Xジェンダー(ノンバイナリー)

Xジェンダー(X-gender)とは、「男性もしくは女性のどちらか一方」という男女二元論の二分法(バイナリー)に当てはまらない立場の人々のこと。男性女性のいずれでもない、あるいはどちらでもある、あるいは男女のグラデーションの間にあるといった多様性や流動性がある。読みは「エックスジ [……]

内集団バイアス(内集団ひいき)

内集団バイアス(in-group favoritism, in-group bias)とは、自分が所属する集団(内集団)のメンバーに対して肯定的に評価したり好意的な態度を示したりする心理的傾向のこと。自分の所属しない集団(外集団)の人よりも、内集団の人をより高く評価したり優遇した [……]

ブロ解

ブロ解とは、TwitterなどのSNS(ソーシャルメディア)において、「いったん相手のアカウントをブロックしてからそのブロックを解除することで、相手からのフォローを強制的に外す」こと。「ブロック解除」を略した表現である。読みは「ブロかい」。「B解」ともいう。 TwitterやIn [……]

多元的無知

多元的無知(pluralistic ignorance)とは、多くの人がある特定の価値観や意見を受け入れていないにもかかわらず、「自分以外の人たちはそれを受け入れている」と誤って思ってしまう状況のこと。「自分はそう思っていないが、様々な考えがある中で多くの人がそう思っているのなら [……]

リムる

「リムる」とは、相手との接点や関係性を絶つことを意味し、特にTwitterやInstagramをはじめとしたソーシャルメディア(SNS)にてフォローしていた相手アカウント(フォロイー)のフォローを解除することを指すことが多い。英語で「取り除く、除去する」を意味する「remove」 [……]

JOMO (joy of missing out)

JOMOとは、「joy of missing out」の略で、常にインターネットやソーシャルメディアに接続したりつながったりしていなければならないという不安から解放され、いま目の前のことを楽しみ、自分を取り戻そうとすること。「取り残されることの喜び」といった意味の英語の略語。読み [……]

MOMO (mystery of missing out)

MOMOとは、「mystery of missing out」の略で、友人がソーシャルメディアで何も投稿していないことで、自分に対して隠し事や知らせたくない体験をしているのではないかといった妄想を広げたり、そこから不安になったりする状態のこと。「取り残される謎」といった意味の英語 [……]

フォローバック(フォロバ)

フォロバとは、SNSにてフォローされたフォロワーを自分もフォローしてフォロイーにすること。フォローを返して相互フォローになること。TwitterやInstagramなどで用いられるインターネットスラング。英語の「フォローバック(follow back, followback)」に [……]

FOMO (fear of missing out)

FOMOとは、「fear of missing out」の略で、自分が知らない間に何か楽しいことがあったのではないか、大きなニュースを見逃しているのではないか、と気になって落ち着かない状態のこと。「何かを見逃すことへの不安、取り残されることへの恐れ」といった意味の英語の略語である [……]

心理的安全性

心理的安全性とは、対人関係において自分の言動が他者にどう認知されるか、どう影響を与えるかを強く意識することなく、自分らしく素直に行動できる状態や環境、雰囲気のこと。サイコロジカル・セーフティ(psychological safety)。 他者から無知、無能、邪魔、ネガティブととら [……]

プライベートグラフ

プライベートグラフ(private graph)とは、ビジネス的なつながりではない私的な人間関係やその関係性のこと。特に、Web上の関係あるいはソーシャルメディア上の人間関係であるソーシャルグラフにおける、さらに細分化された関係性の一つとして指すことがある。 公な側面での関係性で [……]

ローコンテクスト

ローコンテクスト(low-context)とは、コミュニケーションや意思疎通を図る際に前提となる文脈や価値観が少なく、より言語に依存してコミュニケーションが行われること。「ローコンテクスト文化」や「ローコンテクストな社会」などとして使われる。 言語で表現された内容が高い価値を有す [……]