アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)

アンコンシャス・バイアス(unconscious bias)とは、無意識なものの見方の偏り、ゆがみのこと。人間が過去の経験や知識、習慣や価値観を基にして認知や判断を行う際に、素早く判断できるよう機能する重要な役割の一つである。「無意識の偏見」「無意識バイアス」「無意識の思い込み」などとも訳される。2000年前後から注目され始めた。

日常のあらゆる場面で無意識に起こり、自身の何気ない行動として現れるため、他者に対してネガティブな影響を与えることがある。アンコンシャス・バイアスそのものは悪ではなく誰もが持っているものだが、人間関係や集団生活を円滑にする妨げにもなる。そのため、アンコンシャス・バイアスへの理解と多様な価値観の許容に向けた取り組みなどが求められている。