ツァイガルニク効果(ゼイガルニク効果)

ツァイガルニク効果(Zeigarnik effect, ゼイガルニク効果)とは、達成できなかったことや中断していることの方が、達成や完了したことよりも強く人の記憶に残るという心理的現象のこと。人は目標に向かっているときは緊張してそれが持続し、目標を達成すると緊張を解消するため、目標に向かっている途中の方をより強く覚えるというものである。

ドイツの心理学者クルト・レヴィン(Kurt Zadek Lewin)の仮説に基づき、旧ソビエト連邦の心理学者ブルーマ・ツァイガルニク(Bluma Wulfovna Zeigarnik)が実証し、1927年に発表した。

ツァイガルニク効果は、中断して続きの内容に興味を持たせる手法としてマーケティング領域にも応用されている。例えば、最初は無料で利用できるが途中から有料になるサービスや、CMにおける「続きはウェブで」のコピー表現、テレビ番組のハイライトの手前で「CMのあと、ついに!」と煽るテロップ表現といったものが挙げられる。