ヘッドレスコマース(headless commerce)とは、消費者とのタッチポイントであるフロントエンドと、受注や在庫管理、顧客管理などを行うバックエンドを切り離し、両者をAPIで連携したECのシステムアーキテクチャーのこと。
顧客体験側のフロントエンドとインフラ側のバックエンドを切り離して独立させることで、システム上の制限を取り払うことができる。そのため、例えば注文決済管理や商品管理、顧客管理、配送、CRMなどを変更することなく、販売チャネルを増加拡張でき、かつ相互の機能の自由度を担保、速いレスポンススピードなどを実現できる。
フロントエンドは「ヘッド(頭)」に該当し、フロントエンドがトレンドや技術の進歩で変化したとしても、独立したバックエンドとはAPI連携され、安定したECの運用基盤を維持できる。
従来のASP型ECプラットフォームなどでは、フロントエンドとバックエンドが一体型になった統合されたシステムであることが多く、カスタマイズや拡張性に制約が多い。ヘッドレスコマースでは、フロントエンドとバックエンドを自由にカスタマイズ、アップデートでき、より柔軟な顧客体験を提供できる。
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