ロバストネス原則(ポステルの法則)

ロバストネス原則(robustness principle)とは、「あなたがすることは厳密に、あなたが他人から受けることには寛容に (be conservative in what you do, be liberal in what you accept from others.)」というシステムやソフトウェアの開発における考え方、開発指針のこと。「送信は厳密に、受信は寛容に」とも言い換えられる。「堅牢性原則」。

他のシステムとの間で通信を行う際、処理をして送信する側は厳格なデータの仕様に準拠するべきだが、利用するユーザー側には入力データの多様性を許容して使い勝手を損なわないようにするべきである、というものである。

アメリカのコンピューター科学者でインターネットの創始者の1人であるジョン・ポステル(Jonathan Bruce Postel)が初期のTCPを規定したRFC 793において示した一節であり、それが一般化され知られるようになったものである。ジョン・ポステルにちなんで「ポステルの法則 (Postel’s law)」とも呼ばれる。