イノベーション推進バイアス

イノベーション推進バイアス(pro-innovation bias)とは、新しい技術や発明、仕組みといったイノベーションは社会全体に普及するべきと過大評価してしまう心理的傾向のこと、あるいはそのような信念のこと。

イノベーションの中にはまだ欠陥や不備、脆弱性や限界などがあるにもかかわらず、それらを過小評価し、イノベーションの有効性に過剰に期待、極端に推進しようとするというものである。極端なイノベーターの思考ともいえる。

例えば、原子力が発明された後、その危険性を十分に検証しないまま、多くの科学者などが従来の電力に変わるものとしてその普及を推進した例が挙げられる。