選択のパラドックス

選択のパラドックス(the paradox of choice)とは、現代の自由主義の社会においては選択肢が多いほど人は不幸を感じやすくなるという心理作用のこと。「選択の自由のパラドックス」。

欧米社会では従来「選択肢が多いほど人は自由で幸せである」とされてきた。しかし、現代社会では選択肢が多くなると無力感を感じて選ぶのが難しくなり、選択した後も「他の選択肢の方が良かったのではないか」という後悔が残って満足を得にくい、というものである。選択の際にはより多くの時間が必要となり、他の有意義なことに費やせたはずの貴重な時間の消費も満足度を下げてしまう。

2004年にアメリカの心理学者バリー・シュワルツ(Barry Schwartz)が著書『The Paradox of Choice(なぜ選ぶたびに後悔するのか)』で発表した。翌年のTEDでの講演も話題になり、広く知られるようになった。

選択肢が少なかった頃は何も期待していなかったものが、選択肢が増えることで期待値は不用意に高まる一方で、実際に選択したものはその期待値には届かず、満足を得られないという期待は反対の状態(パラドックスの状態)が起きる。

バリー・シュワルツ: 選択のパラドックスについて | TED Talk


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