ヒックの法則(ヒック・ハイマンの法則)

ヒックの法則(Hick’s law)あるいはヒック・ハイマンの法則(Hick–Hyman law)とは、選択肢の数と人の意思決定にかかる時間の関係において、選択肢の数が増えると意思決定にかかる時間も対数的に長くなるという心理学的な法則のこと。1951年にイギリスの心理学者ウィリアム・ヒック(William Edmund Hick)が提唱し、その後アメリカの心理学者レイ・ハイマン(Ray Hyman)が発展させ、この2人の名前にちなんで名付けられた。

刺激の数と任意の刺激に対する人の反応時間の関係において、刺激の数が多いほど人はどの刺激に接するかを決定するのに時間を要するというものである。選択肢が多ければ判断に時間を要し、意図しない思考を与えてしまう。選択肢の数と時間の関係は対数的であり、選択肢の数が2倍になっても意思決定にかかる時間は2倍にはならず、選択肢が増えるにつれて要する時間の増加は小さくなっていく。

UI設計やユーザービリティの改善の領域において適用されることがある。