ベンジャミン・フランクリン効果(Benjamin Franklin effect, Ben Franklin effect, ベン・フランクリン効果)とは、ネガティブな感情を抱いていた相手からの頼み事を引き受けることで、相手への感情や態度がポジティブに変化する心理的傾向のこと。
自分の中にポジティブな感情とネガティブな感情の2つの矛盾する認知を抱いたとき、その不協和を解消するためにどちらかを修正、過小評価するという「認知的不協和」が働いて起きるものである。
18世紀のアメリカの科学者、政治家でアメリカ合衆国の建国の父の一人であるベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin)による経験が由来となっている。それは、彼がペンシルベニア州議会で議員を務めていたとき、敵対する議員を味方に付けるためにその議員の所有する書籍を数日間貸してほしいと依頼すると、議員の態度が好意的なものに変化し、生涯の親友になったというものである。