メタ認知

メタ認知(metacognition)とは、自分が物事を認知している状態を客観的に捉えて制御すること。つまり「認知していることを認知すること」である。

メタは「高次の、超越した」の意味であり、知覚、情動、記憶、思考などの自己の認知活動を高次の第三者視点から俯瞰して認識することである。自分自身や物事を冷静に捉えたり判断能力を引き上げたりする思考や能力のあり方として扱われ、心理療法やカウンセリングなどで用いられる。

メタ認知の考え方はギリシャの哲学者アリストテレスをはじめ古くから見られるが、1976年にアメリカの心理学者ジョン・H・フラベル(John H. Flavell)が「メタ認知 (metacognition)」と名付た。