ゴルディロックスの原理(松竹梅の法則)

ゴルディロックスの原理(Goldilocks principle)とは、過度すぎず不足すぎない、一定の範囲内の「中間のほどよい状態」を意味する概念のこと。

イギリスの童謡『3匹の熊(Goldilocks and the Three Bears)』にて、小さな女の子ゴルディロックスが熊の家に入り、テーブルの上の3つのお粥のうち、「熱すぎる」のも「冷たすぎる」のも避け、「ちょうどいい温かさ」のお粥を全部飲んだことに由来する。

経済やマーケティングをはじめ、さまざまな領域でこの概念は用いられる。

松竹梅の法則

並べられた選択肢が類似の性質を持ち、質や価格が3段階以上ある場合、人は平均的なものを選択しやすい心理的傾向のことを「松竹梅の法則」「松竹梅効果」という。日本のマーケティング領域で用いられる。

定食屋などで、価格の順に「松」「竹」「梅」が準備されているとき、質は高いが価格も高い「松」でもなく、質はいまひとつだが価格は安い「梅」でもなく、平均的な質と価格の「竹」を人は多く選ぶというものである。

視点は異なるが、中央のものを選択しやすいセンターステージ効果とやや類似する。

ゴルディロックス相場

景気が加熱もせず不況でもないといった「適度にほどよい状態」の相場のことを「ゴルディロックス相場」という。「適温相場」とも呼ばれる。緩やかな経済成長で金余りへの期待もあり、安定資産からリスク資産へ資金が流れやすく、投資家はリスクを取る投資行動に出やすい。