テンション・リダクションとは、緊張状態から解放されたときに反動で注意力が散漫になり、寛大な気分になったり判断力が低下すること。マーケティングの領域で応用され、その効果を「テンション・リダクション効果」と呼ぶことがある。
例えば高額な商品の購入を検討しているとき、事前に入念な調査や比較、購入するかどうかの迷いなどを経て購入の決断に至る。一方で購入すると決めた直後は、調査や比較検討もしていなかったオプションや関連商品の購入には寛大になり、熟考することなくショップや店員の薦められるがまま追加購入を決めてしまいやすい。このような購入を決めた直後の効果的なクロスセルの様子をテンション・リダクション効果と呼ぶ。オプションや関連商品は比較的安価である必要がある。