パラドックス

パラドックス(paradox)とは、もともとは一般的に正しいと認められている説に反する説や主張のこと。定説とは反対の主張や概念のこと。「背理」。ギリシャ語の「para- (反した)」「dóxa (考え)」に由来する英語である。

そこから広義として、一般的に正しいと認められている説に基づきながら、推論を重ねると最終的に一般的な結論とは反対の結論に至ったり自己矛盾したりする説、命題のこともパラドックスという。「逆説」「逆理」。

広義の方には、「私は嘘つきである」のように論理的な矛盾を含むものや、「急がば回れ」のように定説に背いているようで真理の一面を表しているものなどがある。哲学や論理、数学などで用いられることが多い。

そこからさらに、単なる「矛盾した説」「ジレンマ、葛藤」のことをパラドックスと呼ぶこともある。