ダブルバインド(double bind)とは、2つ以上の矛盾するメッセージにより精神的な束縛を受けたりストレスを抱えたりするようなコミュニケーションの状況のこと。「二重拘束」ともいう。
「わからないことはなんでも聞きなさい」と言う一方で、質問に対して「そんなこともわからないのか、なぜ調べてから来ないのか」と責めたりする例などが挙げられる。
家庭や上下関係のある中など、逃げ場のない場所や関係性の中で繰り返しダブルバインドを経験すると、統合失調症をはじめとしたメンタルヘルスの不調の原因となる可能性がある。
1956年にアメリカの文化人類学者、精神科医のグレゴリー・ベイトソン(Gregory Bateson)が発表した「ダブルバインド理論(二重拘束理論)」にて命名した。