ステルスマーケティング(ステマ)

ステルスマーケティング(stealth marketing)とは、消費者に広告や宣伝であることを明記せずに伏せ、商品に関する良い評判や口コミを発信したり著名人やインフルエンサー、一般人にそのような発信を依頼したりすること。「ステマ」と略されることもある。

第三者による発信で間接的に伝わる情報の方が信頼性が高まるという心理的傾向「ウィンザー効果」などを利用して、消費者の購買意欲を刺激する手法である。

英語圏では「undercover marketing (アンダーカバーマーケティング)」とも呼ばれるゲリラマーケティング手法の一つだが、欧米では不公正な虚偽行為として法律によって明確に禁止されている。

日本では古くから「サクラ」や「やらせ」と呼ばれる類似の手法があるが、法律による規制は明確ではなくグレーゾーンとも言える。しかし一般的には道徳や倫理に欠けた行為と見なされて消費者から忌避されることが多く、発覚した際に炎上することもある。一方で、適切な企業の発信や宣伝表現、純粋な消費者による口コミが「ステマ」と誤解されたり疑われたりするケースもある。