ノイジーマイノリティ

ノイジーマイノリティ(noisy minority)とは意見や主張を声高に掲げる少数派集団のこと。非常に積極的に意見を表明するために多数派やその他の少数派の意見が遮られてしまい、実際よりも強い影響力を持っているような錯覚を与える。攻撃的な態度であることが多いため批判的な文脈で用いられ、実質的にクレーマーと近いニュアンスを持つ。「声高な少数派」「口うるさい少数派」などとも呼ばれる。

対義語は「サイレントマジョリティ(物言わぬ多数派)」である。1969年に当時のアメリカのニクソン大統領が、政治的意見を声高に表明する者は少数派であると批判して「ボーカルマイノリティー (vocal minority)」と呼んだのがきっかけである。

マーケティングの領域においても、多くの人は何も言わずに満足しているが一部の人のみの批判的なレビューや口コミが目立ってしまったり、特定の一部の人の意見が重視されてしまったりというケースが起こりやすい。