ネガティブキャンペーン(ネガキャン)

ネガティブキャンペーン(negative campaigning, mudslinging)とは、元々は選挙の際に対立候補の政策上の欠点や人格上の問題を指摘して貶める戦術を表す選挙用語である。対立候補のネガティブな側面を強調し、ときに歪曲して攻撃することで信用を失わせ、相対的に自分のイメージを良く見せて支持を獲得しようとするものである。中立派や浮動票を誘導しやすいとされ、アメリカ大統領選挙などでも用いられる手法である。日本では「ネガキャン」の略称も用いられる。

現在は選挙に限らず、特定の人物や団体、企業などに対して徹底的な批判を行い、別の人物や団体に利益をもたらそうとする一連の行為もネガティブキャンペーンと呼ばれる。選挙においては、一定の根拠を元に説明責任を求めるような内容も多いが、選挙以外で用いられるものには事実無根の噂による誹謗中傷や、虚偽内容での攻撃も散見される。

ネガティブキャンペーンの用語そのものにおいては攻撃する内容の真偽は無関係であるが、虚偽の内容による故意の誹謗中傷はデマに該当したり法律に抵触したりするため、適切な行為ではないと考える。一定の事実を元にしたものが求められる。