プッシュ型とプル型

主にマーケティング領域で用いられるプッシュ型とプル型とは、顧客との接点作りの2種類のアプローチのことである。

「プッシュ型」とは、企業が見込み顧客へ積極的にアプローチする方法のことである。企業が能動的に営業や情報送信などを行い、顧客は受動的にそれを受け取るというものである。わかりやすい事実や機能の提示で顧客を説得するアプローチである。「アウトバウンドマーケティング」に類似する。

「プル型」とは、見込み顧客側から企業にアプローチしてくるのを受動的に待つ方法のことである。企業は事前に製品やサービスの魅力が伝わるよう情報や要素を仕掛けておき、顧客が自発的に情報収集する中で惹きつけられるように最終的に製品やサービスにたどり着く仕組みのことである。顧客に対する間接的なアプローチであり、共感の獲得や価値観の一致などが求められる。「インバウンドマーケティング」に類似する。