東京を中心とした地方区分(関東甲信越、首都圏、東京圏、広域関東圏など)

東京を主に中心とした都市圏のうち、慣用的に用いられている主要な地方区分(経済圏、文化圏)の違いを紹介する。

広域関東圏(1都10県)

広域関東圏とは、関東地方の1都6県(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)、甲信越地方の3県(新潟県、山梨県、長野県)、および静岡県を加えた、1都10県を指す。

経済産業省や法務省、防衛省などが、この広域関東圏である1都10県を管轄範囲の区分として定義している。

広域関東圏 茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県、静岡県

関東甲信越地方(1都9県)

関東甲信越地方とは、関東地方の1都6県(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)に甲信越地方の3県(新潟県、山梨県、長野県)を加えた、1都9県を指す。

甲信越地方とは、甲斐(山梨県)、信濃(長野県)、越後(新潟県)の旧3国の頭文字をとった地域区分の名称のこと。この3県では地域文化圏は形成されていないが、各県が東京および関東地方との経済的、社会的な結びつきが強く、関東地方と併称した表記「関東甲信越地方」として用いられることが多い。

NHKがこの地域区分を使用している。広域関東圏から静岡県を除いたものである。

関東甲信越地方 茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県


関東甲信地方(1都8県)

関東甲信越地方とは、関東地方の1都6県(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)に甲信地方の2県(山梨県、長野県)を加えた、1都8県を指す。

甲信地方とは、甲斐(山梨県)と信濃(長野県)の旧2国の頭文字をとった地域区分の名称のこと。気象関係の分野で使用され、関東地方と合わせて「関東甲信地方」、東海地方と合わせて「東海甲信地方」と併称されることが多い。

関東甲信地方は、気象庁による全般季節予報で用いられる地域名である。関東甲信越地方から、日本海に面した新潟県を除いたもの。

関東甲信地方 茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、長野県

関東大都市圏(1都8県)

関東大都市圏とは、関東地方の1都6県(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)に、山梨県と静岡県を加えた1都8県を指す。

総務省統計局による国勢調査では、さいたま市、千葉市、東京都特別区部、横浜市、川崎市を「中心市」とし、「中心市」への15歳以上の通勤通学者数の割合が該当市町村常住人口の1.5%以上あり、かつ中心市と連接している市町村を「周辺市町村」として、「中心市」と「周辺市町村」を合わせた範囲を「関東大都市圏」と定義している。

関東大都市圏 茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県

統計局ホームページ/統計表で用いられる地域区分の解説


首都圏(1都7県)

首都圏とは、関東地方の1都6県(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)に、山梨県を加えた1都7県を指す。

1956年に制定された「首都圏整備法」によって定義されている。

首都圏 茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県

関東地方(1都6県)

関東地方とは、日本の地域の分類で広く用いられている地域区分「八地方区分」の一つで、1都6県(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)で構成される。

関東地方 茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県


東京圏(1都4県)

東京圏とは、東京都区部を中心とする都市圏のことで、一般的には東京都心から70km圏内を指す。茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県の1都4県が該当する。

東京圏 茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県

東京都市圏(1都3県)

東京都市圏は、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県の1都3県で構成される。都市経済学における、雇用を基準とした標準的な都市圏の定義の一つ。

東京都市圏 埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県

東京大都市圏(1都2県)

東京大都市圏は、千葉県、東京都、神奈川県の1都3県で構成される。総務省統計局が定義した国勢調査の統計上の地域区分の一つ。

東京大都市圏 千葉県、東京都、神奈川県

関東圏

関東圏と呼ばれる区分には明確な定義がない。単に「関東地方」を指しているか、「広域関東圏」あるいは「首都圏」を指す意図で用いていると考えられる。

※地図はいずれも簡略化したものを使用