マインドワンダリング

マインドワンダリング(mind-wandering)とは、一般的には集中して課題や作業に取り組んでいるときに、それとは無関係なテーマに思考や注意が移っていく心理的状態や現象のことを指すことが多い。「心ここにあらず」の状態である。学術的にもさまざまな見解があり、普遍的な定義としてはまだない。「mind (心、精神)」と「wander (歩き回る、さまよう、徘徊する)」を組み合わせた英語である。

集中力や記憶力の低下、作業効率や感情の悪化といったネガティブな影響が指摘されやすい。一方で一般的に人は生活時間の一定の割合をマインドワンダリングに費やしており、日常的な現象とも言える。創造的な思考の促進や問題解決の側面、リラックス効果などポジティブな効果もあるとされる。発生する頻度や内容は人によって異なる。

今後はマインドワンダリングの制御メカニズムの解明と、より効果的な制御方法の開発が期待されている。