woke (意識が高い)

woke(ウォーク)とは、差別問題や人権問題をはじめとした社会で起きている様々な問題に対して「意識的である」「意識が高い」ことを意味する英語のスラング。「目が覚める」「気付く」を意味する「wake」の過去形でもあり、「stay woke (高い意識を持ち続けよう)」などのように用いる。

アメリカの黒人文化の中で古くからある表現だが、2010年代半ばの黒人への人種差別撤廃を訴える国際的な運動「ブラック・ライヴズ・マター (Black Lives Matter, BLM)」の際にソーシャルメディア(SNS)などで改めて利用が広まったとされる。

「woke」の表現の利用が広まる中、一方で「過度に意識が高い人々」「過剰すぎる意識の高さ」に対して否定的に揶揄したり批判したりする際にも用いられるようになった。自分にとって誰かの意識の高さが目に余ったり煩わしいときに「彼らはwokeすぎる」のようにネガティブな意味で用いる。

もともとはポジティブな意味だったが言葉の流通と共にネガティブなニュアンスを含み始めた経緯を含めて、日本語の表現「意識が高い」と類似する表現といえる。