オープンウェブ

オープンウェブ(open web)とは、ウェブサイトやそれに含まれるコンテンツの構築、公開、閲覧は、オープンな規格や技術、思想によるものであるべきとする考え方、概念のこと。基本的には誰でもオープンな規格や技術や思想で構築や公開することができ、誰でもオープンなプラットフォームで閲覧、利用できることを前提とし、そのための特別な費用や契約などを必要としないという基本原則のことである。特定の企業やプラットフォームによる制約を受けず、情報やサービスが広く利用可能であることを目指した概念である。

1991年にインターネットを介して文書をハイパーテキストでリンクするシステム「World Wide Web」が誕生した後、誰もが自由にその技術を利用でき、かつ誰もが自由に文書を閲覧できるように、HTMLの標準化のために設けられたWorld Wide Web Consortium (W3C) を中心にして唱えられた思想である。

技術的な側面だけでなく、情報の民主化、表現の自由、経済的な機会の創出やイノベーションの促進を支えるものとして重要である。

一方で、技術の進歩とともにセキュリティやプライバシー、偽情報といった側面で課題が大きくなっている。これらの課題に対処しながらオープンウェブの価値を守ることが、今後のウェブの発展に不可欠である。

対する概念としては「ウォールド・ガーデン (walled garden)」などが挙げられる。

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