OTT (over the top)

OTTとは、インターネットによる動画や音声などの大容量コンテンツ配信の事業者、あるいはそのサービスやコンテンツのこと。その中でも、従来の通信事業者(テレビ局、衛星放送、ケーブルテレビなどのネットワーク)やインターネットサービスプロバイダ(ISP)、通信キャリアとは関係のない企業によるものを指す。近年では動画配信の事業者やそのコンテンツ群のことを指すことが多い。「over-the-top, over-the-top media service(オーバー・ザ・トップ)」の略称。

これまで大容量コンテンツを広く配信するには、テレビ局やラジオ局、通信ネットワークなどのインフラを利用する以外に手段が限られていた。しかし、高速インターネットの普及とデバイス端末の高機能化により、より多くの事業者がコンテンツを配信できるようになり、ユーザーもスマートフォンなどで気軽に視聴できるようになった。このような従来型インフラを利用しない配信事業者を「OTT (Over The Top)」と呼ぶ。

動画配信や音楽配信としてYouTube、Spotify、Apple Music、NetflixやHulu、Amazonプライムなどが該当する。

OTTでは、広告収入や視聴ユーザーへの課金が主な収益源となる。

拡張現実 (AR)

拡張現実とは、現実世界に仮想世界を重ね合わせて体験できる技術のこと。現実世界で人が感知できる情報に、コンピュータなどが別の情報を重ね加えて現実を拡張表現した技術やその手法のことである。「AR (Augmented Reality)」ともいう。

バーチャルリアリティ(VR、仮想現実)の変種だが、主体であるのはあくまで現実世界である。

普及しているものとしては、位置情報ゲーム「ポケモンGO」など、ディスプレイに表示された実際の視覚情報に位置情報やCGキャラクターなどの要素が付加されて表示するものなどがある。必ずしもゴーグルなどの追加デバイスを必要とせず、スマートフォンとアプリで体験できるものも多い。

バーチャルリアリティ (VR, 仮想現実)

バーチャルリアリティ(virtual reality, VR)とは、仮想世界を現実世界のように体験できる技術のこと。CGや実写の3D表現などの技術で作られた仮想世界を、実際の感覚を通してまるでその場にいるかのように体感できる技術やその世界のことである。「VR」「仮想現実」とも呼ばれる。

一般的には専用のゴーグルやヘッドセットディスプレイなどのデバイスを通じて360度の映像を体験し、高い臨場感と没入感を得られる。

スマートスピーカー

スマートスピーカーとは、音声アシスタントの技術を搭載したデジタルアシスタント端末のこと。音声操作により、スピーカーから回答したり、連携するサービスの処理などを行うことを主な機能とするスタンドアロン型の端末である。Wi-FiやBluetoothを使用し、無線でインターネットに接続、また各サービスと連携する。「AIスピーカー」。

アマゾン社のAmazon Echo、グーグル社のGoogle Home、アップル社のHomePod、LINE社のWAVEなどがある。

音声で指示を行うためキー入力が省略でき、また自然な問いかけに対して自動で解釈や処理をするという利便性がある。

音声アシスタント

音声アシスタントとは、音声認識技術や自然言語処理などを用いてユーザーの話す内容を理解し、その指示や要求に対して適切な回答や処理を行うサービスや機能のこと。インテリジェントパーソナルアシスタント。

音声でコンピューターに対して指示を行うためキー入力が省略でき、また自然な問いかけに対して自動で解釈や処理をするという利便性がある。

音声アシスタントを搭載した端末としてスピーカーが用いられることがあり、スマートスピーカーと呼ばれる(Amazon Echo、Google Home、Apple HomePod)。

主要な音声アシスタントとして、アップル社のSiri(2011年~)、アマゾン社のAlexa(アレクサ、2014年~)、マイクロソフト社のCortana(コルタナ、2015年~)、グーグル社のGoogle Assistant(2016年~)がある。日本では、NTTドコモ社のしゃべってコンシェル(2012年~)、ヤフー社のYahoo!音声アシスト(2012年~)、LINE社のClova(2016年~)などがある。

  • Apple Siri (2011-)
  • Google Now (2012-)
  • Amazon Alexa (2014-)
  • Microsoft Cortana (2015-)
  • Google Assistant (2016-)

Instagramポッド

Instagramポッド(Instagram pods)とは、Instagramユーザーによる自主的でクローズドなグループで、グループメンバーの投稿に即時に他メンバーが「いいね!」やコメントをして、投稿のエンゲージメントを瞬時に高めてタイムライン上の優位性を確保することに協力していると言われる。「互助会」の一種。

Instagramポッドはインフルエンサーを中心に構成され、自身のアカウントのブランディングだけでなく、企業支援目的のインフルエンサー・マーケティングの一環としてその行動をしていると考えられる。

しかし、インフルエンサー・マーケティングにおいてはキャンペーンのエンゲージメントを作為的に水増ししている状態であり、望ましい状況とは言えない。

参照
The Instagram ‘pods’ using likes to fight the new algorithm

トランザクショナルクエリ(Doクエリ)

トランザクショナルクエリ(transactinal query)とは、ユーザーがWeb検索する際に用いる検索クエリ(検索キーワード)のうち、何かをしたい、何かをほしい、購入したい、どこかに行きたいというような「取引型」の検索クエリを指す。具体的なアクションに結びつくクエリである。

「Doクエリ」と呼ばれることもある。その中でも特に商品やサービスの購入の意図がある検索クエリを「Buyクエリ」と区別する場合もある。

SEMの領域では、検索クエリは「ナビゲーショナルクエリ(案内型)」「トランザクショナルクエリ(取引型)」「インフォメーショナルクエリ(情報収集型)」の3つに区分される。

インフォメーショナルクエリ(Knowクエリ)

インフォメーショナルクエリ(informational query)とは、ユーザーがWeb検索する際に用いる検索クエリ(検索キーワード)のうち、情報を集めるための「情報収集型」の検索クエリを指す。何かを知りたい、あるいは直面している課題を解決したいというような意図があるため、検索対象は幅広く、また適切な検索結果がユーザーごとに異なる場合も多い。

「Knowクエリ」と呼ばれることもある。

SEMの領域では、検索クエリは「ナビゲーショナルクエリ(案内型)」「トランザクショナルクエリ(取引型)」「インフォメーショナルクエリ(情報収集型)」の3つに区分される。

ナビゲーショナルクエリ(Goクエリ)

ナビゲーショナルクエリ(navigational query)とは、ユーザーがWeb検索する際に用いる検索クエリ(検索キーワード)のうち、特定のサイトやコンテンツに移動するための「案内型」の検索クエリを指す。「このサイトに行きたい」「このコンテンツにアクセスしたい」という明確な意図があり、ブックマーク代わりの検索とも言える。

「Goクエリ」と呼ばれることもある。

SEMの領域では、検索クエリは「ナビゲーショナルクエリ(案内型)」「トランザクショナルクエリ(取引型)」「インフォメーショナルクエリ(情報収集型)」の3つに区分される。

レモン市場

レモン市場(lemon market)とは、買い手が商品の品質や価値をわからないために、質の悪い商品ばかりが流通してしまう市場のこと。「レモンの原理」。英語の「lemon」の「魅力のないもの」「不良品」「中古車」という意味に由来する。

レモン市場では売り手と買い手の間に情報格差(情報の非対称性)があり、買い手の商品価値への無知につけ込んで売り手が不良品でも良質な商品として売ろうとする。次第に買い手も状況を理解しはじめると商品を購入しなくなり、結果として市場に不良品がだぶつき、値段も下がるため、さらに市場に出回る商品が不良品ばかりという状況になってくる。

質の悪い「レモン」に対して、外見からその品質がわかりやすい商品を「ピーチ」と呼ぶ。