OTTとは、インターネットによる動画や音声などの大容量コンテンツ配信の事業者、あるいはそのサービスやコンテンツのこと。その中でも、従来の通信事業者(テレビ局、衛星放送、ケーブルテレビなどのネットワーク)やインターネットサービスプロバイダ(ISP)、通信キャリアとは関係のない企業によるものを指す。近年では動画配信の事業者やそのコンテンツ群のことを指すことが多い。「over-the-top, over-the-top media service(オーバー・ザ・トップ)」の略称。
これまで大容量コンテンツを広く配信するには、テレビ局やラジオ局、通信ネットワークなどのインフラを利用する以外に手段が限られていた。しかし、高速インターネットの普及とデバイス端末の高機能化により、より多くの事業者がコンテンツを配信できるようになり、ユーザーもスマートフォンなどで気軽に視聴できるようになった。このような従来型インフラを利用しない配信事業者を「OTT (Over The Top)」と呼ぶ。
動画配信や音楽配信としてYouTube、Spotify、Apple Music、NetflixやHulu、Amazonプライムなどが該当する。
OTTでは、広告収入や視聴ユーザーへの課金が主な収益源となる。